昔から有名であり体位の王様のように言われ、しかも女性に大人気の『松葉くずし』。
たとえ経験はなくても、一度は名前を聞いたことがあるはず。
『松葉くずし』とは、実は「交差位」の中の代表的な体位なのだ。
ただし交差位は体位のジャンルの一つであって、交差位という体位があるわけではないので、お間違いのないように。
ところで『松葉くずし』の名前はどこから来たのだろう。
最近見かけなくなったが、昔は「松葉ずもう」という松葉を使った遊びがあった。
針葉樹の松の葉は、二本の細い針のような葉が一対となり、二股となって、根元がつながっている。
そんな二股の葉を使ってあそぶのが「松葉相撲」だ。
(参考)
松葉あそび(松葉相撲ともいう)はっきりと示す文献は残っていないが、松葉をくずして遊ぶ松葉あそびに似ていることから、そのように呼ばれるようになったのではないかと思われる。
1行目に、女性に大人気と述べたが、なぜ女性に人気なのかというと、この体位は中イキしやすいことで有名だから。
<結合方法>
では『松葉くずし』とはどんな体位なのか。
やり方を具体的に説明しよう。
女性をうつぶせに寝かせる。そしてやや身体を斜めにする形で足をVの字に開かせる。露わになった膣口に、男性が足を交差させるようにして挿入する。これが『松葉崩くずし』の基本姿勢だ。
女性は足をあげた姿勢になるので、男性がピストン運動をする時に支えてあげると良いだろう。足をVの字で交差させることにより、深い挿入感が楽しめる。
松葉くずしへの体勢<中イキしやすいのが最大のメリット>
『松葉くずし』が中イキしやすいと言われる理由は、ほかの体位よりも深く挿入できることによる。
女性の足を持ち上げて、男性と足と交差するようにして挿入するので、太ももやお尻の肉の抵抗がなくなる。
つまり根元まですっぽりとペニスを挿入することができるってわけ。
この体位なら膣の最奧にあるGスポットをペニスで刺激するコトも可能になる。
ポルチオと呼ばれるこの性感帯は、通常のオーガズムよりも深い快感を得られることで有名だよね。
その気持ち良さは、一度味わったら癖になってしまうらしいので、ぜひ試してみよう。
四十八手中で最も膣イキさせやすいと言われる『松葉くずし』だが、行う際に注意点すべきことがある。
それは、挿入する角度を確かめてからピストン運動を開始すると言うこと。
この体位は女性の足を持って行う事もあり、少し難易度が高め。
角度がぴったりと決まらないと、逆に挿入感が浅くなってしまうこともある。
これでは女性は深い快感どころか、ふだんの快感すら味わうことができない。
これを防ぐには、お互いに足をVの字に開いて組み合わさる時に、しっかりと角度を調節する事が大事。
彼女の最奥に届く様に少し腰を動かして調整しよう。
正しい角度で挿入されていると、ペニスが根元までずっぽりと入る。
途中で骨に当っているようなら、角度が正しいとは言えない。
そのまま動けば彼女は痛みを感じてしまうだろう。そうなれば、最悪「へたくそ!」と思われてしまう可能性もあるので、挿入の際はしっかりと角度を確認すること。
<女性からの支持を集める理由は「中イキしやすいから」>
先にも述べたよとおり、『松葉くずし』は女性から高い支持を得ている体位。
その理由は、「中イキしやすいから」。
他の体位に比べて密着感が高い『松葉くずし』なら、中イキできるという女性が多い。
これまで中イキしたことのない女性とセックスするなら、ぜひこの体位を試してみてほしい。
女性は足を大きく開かなければならないため、最初はちょっと恥ずかしいかもしれないが、その羞恥心がさらなる興奮と快感を呼び覚ましてくれるはず。これまでにないほど深く挿入され、中を激しくかき回されたら、中イキしたことのない人でも膣内の性感帯からのオーガズムを得ることができるはず。
<男性からも支持が高い理由は?」
『松葉くずし』が男性にも人気の理由の一つに「乳房が見えるから」というものがある。ちなみに、正常位でも乳房は見えるが、重力の関係で横に流れてしまい、実際よりもかなり小さく見える。しかし、『松葉くずし』の場合は、女性の身体がやや横向きになるため、乳房が本来の大きさに見える。
挿入して激しく揺すると、ゆさゆさと揺れる乳房は実に贅沢な眺めだ。これは「深い挿入感」と合わせて、『松葉くずし』の醍醐味と言えるかもしれない。男性が身体を起こした状態で行うので、挿入中に乳房に触ることがきでるのも利点。
<右か左かによって快感が異なる?>
松葉くずしは右足を持ち上げるか左足を持ち上げるかで快感レベルが変わるという話もある。これは人の好みや感度の違いも影響するのだろう。なので、両方試してみて、より反応の良かった方を集中的にやるように、筆者は心がけている。
また、『松葉くずし』では片足を持つ手とは別の手が空く。なので、空いている手でおっぱいやクリトリスをいじってあげるのもよいだろう。女性は気持ち良くなればなるほど、強い刺激を欲しがるようになるので、愛撫の強さも徐々に強くしていくのもテクニックの一つ。
一見難しそうな体位であっても、その絶品を賞味したら、二度と忘れられないものである。
まだ性経験の浅い女性と付合い始めて、この技を繰り出した後、その後のセックスにおいて幾度となくこの体位をリクエストされたことがある。
一度填まれば病みつきになってしまう魔性の体位ということなのかもしれない。
残念ながらどれほど気持ちがよいのかは、男である僕には体感することができない。
上図が『松葉くずし』の基本型。
このまま男性が立ち上がると、女性は更に効く。(下図参照)
ただし、この体位は首に負担が掛かり、危険性もあるので行なう際は充分に相手を気遣うこと。
【四十八手名:立ち松葉】
【四十八手名:裾野(すその) 別名:裏松葉】
【四十八手名:零松葉(こぼれまつば)】
男女が横になった体位【横どり】からの変形で、仰向けか横になった女に対し、
背を見るようにT字型になって男が横になる形。
女は片足は男の胴に乗せ、もう一方の足は男の両足で挟み込まれる。
女が両足とも男の上に乗せると【菊一文字】、あるいは【御所車】と呼ばれる形になる。
このとき女は両肘をつくと腰を動かしやすくなる。
【四十八手名:宝船】
めでたい名前である。
基本的には交差位系体位『松葉くずし』の変形である。
大きく異なる点は、女性上位であり、『松葉くずし』と騎乗位のミックス型と考えればよいだろう。
この体位の長所は女性が自ら感じる部分を、微妙にコントロールできる点だ。
積極的な女性にはぜひともお勧めしたい。
【貝合せ(俗称)】
女性同士の『松葉くずし』は「貝合せ」と呼ばれている。