第22話  “深夜のピンクローター”

「きゃっ、ローターだ~♪☆★☆」

 ありさはピンクローターを手にとって興味深げに眺めている。

「ローター使ったことあるの?」
「えへん、そりゃ二十歳過ぎの女の子だもの、ローターぐらいは知ってるよ☆★☆」
「二十歳を過ぎても知らない子だっているはずだよ。ありさちゃんやっぱりエッチだなあ」
「そんなエッチなものを買ってきて女の子に使おうとするシャイさんはもっとエッチだよ~☆★☆」
「ありゃ、こりゃ一本取られたね。ありさちゃんがローターを使ったのは……いや、何でもない」

 シャイはありさが以前の彼氏とのデートでローターを使用したのだろうと思ったが、女性に過去のことを尋ねるのは男として好ましくないので、口元まで出かかった言葉をそのままごくりと飲み込んでしまった。
 
 ところがシャイの想いが届いたのか、意外な言葉がありさの口から飛び出した。

「ありさねぇ、恥ずかしいけど言っちゃうと……☆★☆」
「うん?」
「すごく寂しいとき一人用としてネット通販でローター買ったことがあるの☆★☆」
「ほっ……そういうことだったのか」
「なに?その気になるため息は☆★☆」
「いや、何でもない」
「ところがね、たった二回使っただけで動かなくなっちゃったの。ひどい話だよねぇ☆★☆」
「う~ん、それはひどいねえ」

「ねぇ、シャイさん?☆★☆」
「なに?」
「明日シーでローターを使うと、ありさ感じ過ぎて大声出しちゃうかも知れないので、今夜少しだけ試しておきたいの☆★☆」
「うん、ローターの感触を試しておいた方がいいよね。じゃあその椅子に座って」

 シャイはベッドと窓辺の中間に置かれている肘付き椅子を指さした。
 ありさはバスローブを肩に掛けたままベッドを降り肘付き椅子に腰を下ろした。

 シャイはすぐにローターのスイッチを入れた。
 鈍い音が鳴り響き卵型の球体がぶるぶると震え出す。
 初めは乳首に当ててみることにした。

「あんっ……☆★☆」

 ほんの一瞬触れただけだが、ありさはぴくりと反応した。

「やっぱり敏感だなあ」

 ローターを当てたまま唇を寄せるシャイ。
 乳首の先端にローターを押し当てられたありさは艶めかしい声を出している。

「んん……あんっ……やんっ……あぁ~……☆★☆」
「気持ちいい?」
「うん、いい……☆★☆」
「乳首がもうこんなに硬くなってるじゃん」
「そんなことを……☆★☆」

(ビィ~~~ン)

「あぁぁ……ん……んぁ~……☆★☆」
「じゃあこっちはどうなってるのかな?」

 包皮の上からではあるがクリトリスに触れてみた。

「きゃんっ……☆★☆」
「あれ?まだローターを当ててないのに、乳首と同じようにこっちも硬くなってるじゃん」
「恥ずかしいこと言っちゃダメ……☆★☆」

 親指と人差し指の間にクリトリスを挟んで軽く刺激を与えてみる。

「あんっ!☆★☆」
「ありさちゃん、明日の練習に声を我慢してみる?」
「あぁ…うん……我慢できるかなぁ……☆★☆」
「じゃあ早速クリ攻め~」
「そ、そんな!いきなり!☆★☆」

 言うが早いかシャイはクリトリスにローターをそっと触れてきた。

「いやっ……ああっ……だめっ……あ……あ……あぁぁぁ~……☆★☆」

 のけぞるありさの反応を見ながら、ローターをくっつけたり離したりするシャイ。

「あぁ…あぁ……やっぱり声……出ちゃう……☆★☆」

 クリトリスにローターを押し当てられたありさは思わず声を漏らしてしまう。
 振動音が部屋に響き渡る。

「あっ…やっ……あぁぁ……!☆★☆」

 待ちわびていた快楽だが、さきほどのセックスとはまた違った刺激に、ありさの身体がびくびくと跳ねる。

「っん…あぁっ……くっ……だめ……☆★☆」
「だめ?じゃあ反対にもっと強く当てようかな?」
「あっ、だめ!……そんなことしたら……あっ…あぁ…はぁ……☆★☆」

 ローターの位置を少しずらすと感じ方が変わるのか、ありさの声のトーンが変わった。
 シャイはさまざまな角度を試しながら、ありさのツボを探してる。
 ある角度がフィットしたのか、ありさが大きく反応した。

「ひゃぁぁ…あっっっ……そこはっ……!☆★☆」

 ありさは瞬く間に快楽の波に飲まれた。

「シャ…イさんっ…止めて止めて……!☆★☆」

 シャイはありさの要求を聞き入れることなく刺激を与え続ける。
 ありさがローターから逃れようとしても、シャイがありさの内腿をがっちりと固定していて閉じることができない。

「あぁぁぁぁぁ……イ……イクぅ……っ!☆★☆」

 ありさが感極まった瞬間、さらに追い打ちをかけるかのようにシャイは蜜口に中指を挿し込んだ。

「いやぁぁぁぁぁ~~~……イッちゃぅぅぅぅぅ~~~……☆★☆」

 一層大きく身体が跳ね、大きく仰け反らせる。
 それでもシャイはローターと指を休めようとしない。

(ビィ~~~~~~ン……)
(クチョクチョクチョ……グチョグチョグチョ……)

「シャ……シャイさぁん……ありさもう…もうダメぇ……☆★☆」
「僕も気持ちよくさせてよ」
「お口で……?☆★☆」
「いや、フェラしなくてももうギンギンだよ。ほら」

 天井を向いてそそり立つ巨大な肉棒がありさの視界に入った。
 頼もしそうに肉棒に触れるありさ。

「しゃぶってもいい……☆★☆」
「できることならすぐに入れたいんだけどなあ」
「あはは、ちょっとだけ我慢してよ☆★☆」

 シャイはローターを置き、ありさの前に仁王立ちになった。
 ありさはシャイの肉棒を口に含んで、上目遣いで彼を見上げれば恍惚とした表情でありさを見つめていた。

「ううっ……ありさちゃん、すごくいいよ……」

 口の中で唾液を絡みつけ、ゆっくりとピストンすればシャイがありさの頭を押さえつけた。
 奥まで入れられた太い肉棒が喉を刺激しありさは少し苦しくなった。

(ゴホッ……)

「だいじょうぶ?」
「うん、だいじょうぶ☆★☆」

 さりげなくティッシュペーパーでありさの口元を拭ってやるシャイ。
 些細なことだがそんな細やかな気配りがありさは大好きだ。
 
「ありさちゃん、じゃあ足を広げて椅子のひじ掛けに乗せてみて」


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