第29話  “ミステリアス・アクメロード”

「わ~い、ユニベアシティのパフィーだ~♪☆★☆」
「??」

 ありさはまるで少女のようにはしゃぎながらぬいぐるみが並んでいるコーナーに駆け寄った。
 白いクマのぬいぐるみを抱え何やら興奮気味だ。

「シャイさんユニベアシティって知ってる?☆★☆」
「いやあ、知らないね」
「ミッキーたちが学校の宿題で作ったクマのぬいぐるみなの☆★☆」
「へえ~、ミッキーたちが生み出したんだ」

 パフィーは真っ白でふわふわの毛並みを持ち、紫色の瞳とちょっと大きめのお尻が特徴だ。

「これ欲しかったの~。ディズニーストア限定だからここで買っておこうかな?☆★☆」

 ぬいぐるみのパフィーとシャイが選んだペアの扇子を手にしレジーへと向かった。

◇◇◇

 買ったばかりの扇子を早速扇ぎながら屈託なく微笑むありさの表情は底抜けに明るい。

「シャイさんの扇子、月にウサギじゃなくて月にミッキーだね。面白い~♪☆★☆」
「ありさちゃんのは可愛いピンク色でミニーだね」
「おみやげ買ってくれてありがとう~♪昨日からシャイさんばかりに負担掛けてるね。今日のランチはありさに奢らせてね☆★☆」
「うん、じゃあ、ご馳走になろうかな?その前に……」
「えっ……?うそ!☆★☆」

 次の瞬間、ありさのショーツ内で鈍い振動が響き出した。
 二回目のロータータイムからまだそれほど時間が経過していないのでありさは愕然とした。

「ああああああっ……シャ、シャイさん……もう?もう三回目……押したの~?ぃやぁ~ん……あぁ、あぁ、あぁっ……☆★☆」

 ありさは立ち止まったまま唇をわなわなと震わせている。
 くぐもった振動音が響いているが、幸い園内の喧騒がかき消してくれている。
 突然秘所を襲った強烈な刺激に思わず叫び声をあげそうになったありさだが、懸命に堪えている。

「あっ……あっ……やっ……シャ…シャイさん……★☆★」

 ありさは無意識のうちにシャイの手を握る。

「ありさちゃん、次はアメリカンウォーターフロントなんだけど歩くのは無理かな?」
「だ、だいじょうぶ……歩けるからぁ……あっ…あっ……★☆★」
 
 ありさは二、三歩進むとまた立ち止まってしまった。
 股関節を動かすといっそうローターがクリトリスを刺激するので歩くのも一苦労のようだ。
 あまりの不自然な姿に、先程のようにまた親切な人に声をかけられるかも知れない。
 それでもありさはシャイの手を握りながらゆっくりと歩を進めようとしている。

「あっ……やんっ……あぁ、どうしよう……あん……あぁん……★☆★」
「ありさちゃん、感じるの?」

 シャイが耳元でささやく。

「うん、すごく感じる……★☆★」
「どこが感じるの?」
「そんなの恥ずかしくて言えないよ……ああっ……★☆★」
「言わないとローター時間を伸ばそうかな」
「だめぇ……長時間責められるとありさ狂っちゃうよぉ……あぁん……★☆★」
「じゃあ言って。小声でいいから」
「ク…リ…ト…リ…ス……あっ……はぁ~ん……★☆★」
「ディズニーシーでそんなエッチな言葉を使う子はありさちゃんだけかもね」
「もう意地悪なんだから……シャイさんが言わせたくせに……あんあん……★☆★」
「じゃあ行こうか。歩ける?」
「はぁはぁはぁ……何とか……シャイさん?★☆★」
「なに?」
「パンツびしょびしょに濡れて気持ち悪いよぉ★☆★」
「乾かないうちにまた濡らしたの?悪い子だなあ」
「悪いのはシャイさんだよぉ……あ、あん……★☆★」
「今『弱』の設定なんだけどラストだし『強』にしてもようかな?ありさちゃん、がんばって」

(ヴィ~~~ン!)

「強くしちゃだめぇぇぇぇぇ~……あ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁ~……★☆★」

 クリトリスに強烈な刺激を浴びせられありさは思わず悲鳴をあげてしまった。
 すれ違う通行人もありさの不自然な姿に怪訝な表情を浮かべ通り過ぎていく。
 人前もあって振動する箇所に手を宛がう訳にも行かず、ありさはただ狼狽するばかりであった。
 ローターは容赦なく不規則なリズムで振動している。
 ありさは次第にローターに翻弄され、呼吸が荒くなり始めている。
 額からは冷や汗が滲み出し腰がぶるぶる震えている。
 ありさの反応を楽しむようにローターは振動を繰り返す。

「シャイさん、もうだめ……もうイキそう……★☆★」
「よし、いいぞ」
「そんなぁ……シーの中でイクなんて恥ずかしすぎる……★☆★」
「イクまで止めてあげないからね」
「そんなぁ……★☆★」

 達するまでローターは止めないと言う。
 ディズニーシーの園内で絶頂を迎えなければならないのか。
 ありさは羞恥心と不安で泣きそうになっていた。
 次第に強さを増していく振動。
 クリトリスへの刺激がどんどん強くなっていくように感じる。
 溢れ出た愛液がクリトリスにもぬめりを与えていく。
 振動音までが湿っぽい響きを帯びはじめてきた。

「あっ……あっ……んはぁ……もう……もうだめ……★☆★」

 感度が急速に高まり、ありさは我慢できずついに微かな喘ぎ声を漏らし始めた。

「ああっ……シャイさん…い…いやぁ……イク……イク……イッちゃう……★☆★」

 立っているのもつらくなり、ありさはシャイにすがりつくように両手でつかまった。

「ぃやぁぁぁぁ……★☆★」

 本当は大きな声を出したいのだろうが、必死に耐えているのが分かる。
 ありさが達したのを見届けたシャイは静かにオフのボタンを押した。


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