第7話 ブリッジ騎乗位に揺れるあや

 回転運動は膣壁を隈なく擦りつけるという長所がある。
 膣内の性感帯をいまだ自覚していない女性であっても、この運動で開花することもある。
 それほどに刺激的な性運動。
 あやは英俊の限りないパワーと早熟なテクニックの前に、早くもメロメロになっている。
 押し寄せて来る激しい恍惚の波に溺れていくのは時間の問題であった。

(グルングルングルン~!)

「くはぁ……!わわわわわ~!ひゃぁ~っ!おな、おな……」
「なんだ?オナニーがしたいのか?」
「ちがう~!お腹が熱いんだよぉ~!」

 英俊の回転技の前にトロトロ状態のあやは呂律が廻らなくなっていた。 
 背後から攻め続ける英俊だったが、突然あやに体位の変更を求めて来た。

「はぁはぁはぁ、あや、上に乗ってくれる?」
「あんあんあん……ん?上に?うん」

 英俊は早速仰向けに寝転んだ。
 あやははにかみながら英俊の上にまたがり挑もうとしたが、いまいち勝手が分からない。
 そんなあやに英俊は優しく導く。

「もう少し前かな、うん、そうそう。そのまま腰をグッと落としてみて?」

 他の体位と違って騎乗位の場合、女性自ら男性に幅寄せしなければならない。
 まだ性に疎いあやにとって、うまく照準が合わなくても仕方が無かった。
 硬いものには触れるのだが、どうもうまく噛み合わない。
 戸惑うあやに英俊は手を添えて導いてやった。
 あやの臀部を軽く持ち上げ前後左右に少し調整するだけでよい。
 少しでも角度がずれると入らないばかりか、仮に入ったとしてもしっくり来ない。
 いとも簡単に肉柱の先端があやの中心を捉えた。

(グググ……ググッ……)

「あぁっ……!」

 あやは喉の奥から歳に不相応な艶やかな声を漏らした。
 まだ亀頭部分が没入しただけだと言うのに。

「あや、膝の力を抜いてリラックスして、ゆっくり腰を下ろして……そう、そうそう……」
「んんっ……」

 あやは恐る恐る腰をゆっくりと沈めていく。

(ズブズブズブ……ズニュ……)

「あっ……!はぁ~……」

 狭い肉の狭間を熱くて硬い固体が食い込んでくる。
 あやが思い切って腰を下ろすと、太い昂りが入ってきた。
 膣壁を擦られて思わず声が出てしまう。

「ぁっん!ぁっ、ぁぁ……んっ、ひっぁっ~~~ぁぅ!」
「いいぞ、あや……腰を動かして……」
「んっ…ぁっ、あぁぁ…んっ!」

 あやは自ら腰を上下動させた。

(グッチョグッチョグッチョ……)

「はぁぁぁ……!」

 動かしながら熱い吐息を漏らすあや。

「そうだ、その調子だ……」

 英俊に両手を握られ、その逞しさと頼りがいに胸の奥がきゅんとしてしまう。

(ヌッチョヌッチョヌッチョ……)

「あ……ぁん……っ、んん……っ、ヒデ……っ……」
「自分で動いてみ?」
「うん……」

 あやは腰を浮かせて、再び打ち付ける。
 予想以上の快楽があやの全身を襲った。

「ああっ!何か、すごいっ」
「気持ちいい所に当ててみて」

 あやは英俊の言うとおり、何度も何度も腰を振った。
 まるで英俊の肉柱でオナニーをしているかのように、夢中で快楽を追い求める。

「あぁ、もうイきそう、イっちゃうっ」
「あや、いつでも好きなときにイっていいよ」
「ああ!んあ、イくっっっ……!」

 蜜が激しくほとばしる。
 あやが顎を上げ喘いでいる最中、英俊がクリトリスを弄りだしたため、あやは電流でも走ったかのようにピクピクと身体を痙攣させた。

 体力と精力に溢れた男は騎乗位になっても、決して受身にならない。
 騎乗位になってから最初のうちはあやの動きに合わせていた英俊であったが、まもなく自身の腰を揺さぶり上下に揺さぶり出した。
 あやの両手を支えてやり、腰をブリッジのように浮かせる。
 強靭な腰はあやをグイグイと持ち上げ揺さぶる。

(グングングン!)

「ああっ!ヒデ!それ、すごいよ~~~!うはっ!はぁ~ん!あぁん!すごく奥まで食い込んでくるよぉ~!あぁん!それ、すごい!!」

 子宮口の近くまで食い込んだ肉柱が再びポルチオを刺激する。
 突き上げられる度に激しい快感が腹腔から頭上へと駆け上がっていく。
 それはいまだかつて、体感したことのない甘美で魅惑的な感覚。
 とめどなく溢れ出す愛の潤滑油は、英俊との結合部をぐしょぐしょに濡らす。
 滑らか過ぎるほどのぬめりの中に溺れてしまいそうになる劣情と淫慾。
 英俊はブリッジをして深く挿入したまま、まるで嵐の夜の帆船のように激しく揺れる。

「うわわわわわ~!ヒデ~~~っ!あぁ、もうダメ!私、もうダメ!もう気が変に、気が変になりそう~~~!ふはぁ~~~!!」

(ズンズンズンズン、ズリュンズリュンズリュン!)

「ふはあ~~~~~!!」
「はぁはぁはぁ~、あや!すごくいいよ!ううっ……」

 あやの狭い肉道は太い肉柱をしっかり包み込み、逆にグイグイと締め始める。
 これには英俊も堪らなくなり、ついに歓声を発してしまった。

 英俊はふとあやの唇が欲しくなった。
 あやの背中に手を回した英俊はしっかりとあやを抱き寄せる。
 自然に騎乗位から前屈騎乗位へと変化した。


 この体勢だとキスができるメリットはあるが、挿入が浅くなってしまう。
 あやが唇を英俊の唇に重ねようとした瞬間、入っていたモノがスポッと抜けてしまった。

「ありゃ……?」
「ん……?」


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