不二子24歳 ~蝶の鱗粉~





峰不二子 & Shyrock リレー作品


本編はフィクションです


第1話~第5話 第6話~第10話 第11話~第16話







第11話


私の亀裂から突然すごい勢いで飛沫が噴出した。
一瞬小水を漏らしてしまったものと思ったが、放尿する時の感覚とはかなり違う。
しかし放出した瞬間はそれが何なのか全く理解できなかった。

男は飛沫が噴き出すと同時に亀裂から指を抜いた。
飛沫は放物線を描いて50センチほど飛んだ。
事態を把握し切れない私はただ戸惑うばかり・・・。

「あぁぁぁぁ~・・・!はぁぁぁぁ~~~・・・!」

放出する瞬間はすごく気持ちが良く、私は今にも泣き出しそうになった。
まるで我慢していた小水が一気にほとばしった時のような・・・いや、似ているけどそれとは少し違う。

放出したものは次第に勢いが弱まり、ほぼ出尽くした頃、急に羞恥心が私を襲った。

「いやだぁ・・・あぁぁ、わたし・・・もしかしてアレを漏らしたのぉ・・・?」
「ふふふ、不二子は潮吹きのことを知らないようだね。少し教えてあげよう。入口から2、3センチ入ったところにGスポットがあるのは知っているね?擦られるとすごく気持ちが良くてほとんどの女が『ひぃひぃ』という場所さ。そこを20秒ほど続けて激しく刺激すると、女は男の射精のように液体を噴出することがあるんだよ。ただし潮を噴く女と噴かない女がいるんだが、不二子の場合は噴く女だったってことさ。ふふふ・・・」
「そうなの・・・」
私は言葉少なに返事をした。
潮吹きのことはどこかで聞いたことはあったけど、まさか自分がそうだとは知らなかった。
ここで見知らぬ男に教えてもらうことになるとは・・・。
男は私の愛想のない返事に些か不満だったのか、さらに言葉を続けた。

「今までたまたま噴かせてくれる男に遭遇しなかっただけさ。」
「・・・」

過去のことに触れられたくない私は口をつぐんでしまった。

まもなくアイマスクが外され、男の顔がぼんやり見えた。
男はびしょびしょに濡れたあそこの周りを丹念にタオルで拭いてくれた。
でもあそこには直接触れてこなかった。

男は拭き終わるとタオルを置き、代わりにピンク色のローターとアクセサリーのようなものを取り出し、私の顔に近づけた。

「不二子、このローターはよく知っているね。」
「知ってるわ・・・」
「しかし、こっちは何か知らないだろう?」
「知らないわ。」

飾りのようなものは、よく見ると金属製で出来ていて、全体的に細長く、先端が丸く広がっていて、反対側にはイアリングの飾りのようにも見えた。
それが果たして何に使うものか、まるで見当がつかなかった。
男はニタニタと笑いながら説明を始めた。

「これはクリトリスをいじめる道具でね、クリクリップって言うんだよ。クリトリスってだいだいの子が皮を冠っているから、指で押さえておかなければ直ぐに元へ戻ってしまうだろう?でもこれを使うと剥き出しのままに出来るんだよ。ふふふ、便利だろう?」
「・・・!」
「より強く刺激が出来るから、直ぐにイッちゃうって訳さ。ふふふ、じゃあ、早速着けてみようか。」

男は開脚姿勢の私の股間にクリクリップの装着を始めた。
冷たい感触が微妙な箇所に伝わってきた。




第12話


「あぁ・・・」

ちょっと触れられただけでも直ぐに反応してしまうデリケートな箇所。
ましてや先程、潮を吹かされて特に鋭敏になってしまっている。
僅か数ミリの小さな豆粒は剥き出しにされ、器具で締めつけられた。
窮屈な感覚が私を支配する。

「ふふふ、ピンク色のぼんぼりがちょこっと顔を出してて可愛いよ。」

男はそう言った後、舌を出しペロリと舐めた。

「ひぃ~~~~~~~!!」

軽く舐められただけなのに、私は身体をビクつかせてしまった。

(ふだんよりも敏感になっているみたい・・・)

男は1回舐めただけでやめてしまい、まもなく鈍い機械音が聴こえてきた。

(ビ~~~~~~ン・・・)

私の視覚からは見えなかったが、ローターのスイッチを入れたようだ。
皮を剥き上げられたクリトリスが、ローターで責められるとどうなるのだろう・・・。
微かな不安と妙な期待が交差する。

(ウィ~~~~~~ン・・・!)

音が近づいて来た。

「あぁっ!!」

突然強い衝撃が私を襲った。
股間から脳天に掛けて激しい電流が走った。
「あああああ~~~~~~っ!!ひぇ~~~~~~~~~~!!」
「気持ちいいか?」
「つ、強過ぎるっ!!や、やめて~~~~~~~っ!!」
「ふふふふふ、やめる?冗談を言っちゃだめだよ。今始まったばかりなんだから。」
「や、やめてっ!!ひぃ~~~~~~~~~~~~!!」

(ウィ~~~~~~ン!!)

強過ぎる衝撃から身体をねじって避けたかったが、身体が固定されていてそれも適わない。
僅かに背中を反らせることが出来るが、ローターからは逃れられない。

強い電流は何度も身体を通り抜け、私は錯乱状態に陥り始めていた。

(ウィ~~~~~~~~~~~~ン!!)

「ひゃあぁぁぁぁぁ~~~・・・はぁぁぁぁぁ~~~・・・あぁ!・・・あぁ、だめぇ~~~・・・あぁぁぁぁぁ~~~・・・」

(ビ~~~~~~~~~~~~ン!!)

「イ、イ、イクッ・・・イクイク!あぁ!!あぁぁっ!!イクゥゥゥゥゥ~~~~~~~~~~~~~!!!!」

(ウィ~~~~~~~~~~~~ン!!)

「あぁ!だめっ!!もうだめっ!!外して!壊れちゃう!!やめてぇ~~~!!」

(ウィ~~~~~~~~~~~~ン!!)

絶頂に到達してもローター責めは外してもらえず、身体が痙攣し始めていた。

(このままだと私、本当に気が狂うかも知れない・・・)

そう思った刹那、男はやっとローターのスイッチを止めた。

「ふふふ、かなり感じたようだね。汗でぐっしょりになって。」

男に言われて初めて気がついたが、私は身体中汗まみれになっていた。
言うに及ばず、あそこもびしょびしょに濡れてしまった。









第13話


ローターのモーター音は停止したが、クリクリップは装着されたままだ。

「不二子のリクエストはソフトMだったね?」
「・・・・・・」

改めて尋ねられて私はぎくりとした。
次は一体どんな責め方をしてくるのだろうか。
不安と期待が混在し、紫色の空間を浮遊する。

「苦痛の中から生まれる快感というものがある。SMプレイはそういった人間の奥底に潜む心理をうまく掴みだすことを目的としている。不二子はソフトMがリクエストだったね?ソフトと言っても縛るだけじゃ能が無いからね。ふふふ、多少は苦痛も味わってこそMだよ。」
「・・・・・・」

男は覗き込むようにしながら嘯いた。
私が恐怖に慄くのを愉しんでいるようだ。

「不二子は早くこれが欲しいのだろう?」
「・・・・・・」

男は先程の奇妙なバイブレーターを私に見せつけた。

「どうなの?」

既に欲情し熱く火照り始めていた私はこっくりと肯いてしまった。

「そうか、正直だね。ふふふ。じゃあ・・・」

(カチッ・・・)

スイッチが入ったようだ。

(ビィ~~~~~~~~~~~~ン!)

先程のローターよりも大きな振動音が聞こえて来た。
アイボリカラーのバイブレーターが目前に近づいてきた。
くねくねと卑猥な動きを見せている。形そのものは男のソレによく似ているが、動き方が全く違う。
女性の性感帯を研究して造られたと聞いたことがあるが、それにしても動き方が嫌らしい。
見ようによれば蛇が鎌首をもたげ、振り回しているようにも見える。

(ウィ~~~~ン!)

バイブレーターの音色が変わった。
と同時にうねりが収まり、単調なバイブレーションに切り替わった。
まもなくぶるぶると震える先端が亀裂を捉えた。

「あっ・・・」

(入ってくるぅ・・・)

身体は潮吹きや幾多の愛撫もあって、既に受け入れ態勢が整っているようだ。
バイブレーターは出たり入ったりを繰り返しながら、ゆっくりと奥へと入っていく。

「あぁぁ・・・」

(ビィ~~~~~~~~~~~~ン!)

内部まで挿し込まれてから、突如、例のうねりに切り替わった。
蛇の鎌首が膣壁を激しく擦り始めた。
私は声を思わず声をあげてしまった。

「あぁっ!だ、だめっ・・・!あぁぁぁぁ~~~っ!!」

挿し込まれた鎌首は内壁を舐め回すかのように強く擦りあげ、たちまち、私を快楽の渦へと巻き込んでいった。
心地よい振動が私を支配する。
いつしか嬌声が薄紫色の空間にこだましていた。

「ふふふ、かなり感じているようだね。腰がヒクヒクしているじゃないか。ふふふ、では次のステップに移るとしようか。」




第14話


バイブレーターのスイッチが切られた。
しかし男はバイブレーターを抜かずそのまま放置して、場所を離れていった。
振動は止まったけれど、太いものが私の中にあるせいで違和感は拭えない。
それに先程たっぷりと責められた余韻がまだ残っている。

男は手にライターを持って戻ってきた。
デザインからしてジッポのようだ。

「ふふふ、これ何だか分かるよね?」
「・・・・・・」

ライターを使ってどうしようと言うのだろうか。
膝が小刻みに震えている。

(カシャッ)

摩擦音がすると赤い炎の揺らめきが見えた。
男はバイブレーターの裏側に取り付けてあるローソクに火を灯した 。
かすかな戦慄感が私を襲った。

「ふっふっふ、不二子、君がいまだかつて行ったことのない世界に今から連れてってあげるよ。」
「・・・・・・」

部屋の中なのに炎がゆらゆらと揺らいでいる。
空調の風のせいかも知れない。
ローソクがゆっくりと溶け垂れ始めている。

「・・・・・・」

男は再びバイブレーターのスイッチを入れた。

(ブィ~~~~~~ン!)

鎌首がまたクネクネと動き始めた。

「あぁっ・・・」

一度は鎮まり掛けていた肉体の疼きがまたもや芽を吹きはじめた。

「あぁ・・・だめぇ・・・・・・あぁっ、いやぁ・・・」

(ブィ~~~~~~~~~~~~ン!)

快感が走ると同時に私は腰をびくりと動かしてしまった。
その瞬間、溶け始めていたローソクのしずくが陰唇へ滴り落ちた。

「ううっ!」

熱さに驚いた私は思わず声をあげてしまった。
ローソクは堰を切ったかのように、タラリタラリと続けて陰唇を襲った。

「ひぃ~!熱い!!」
「ふっふっふ、腰を動かすと溶けたローソクの流れる速度は早くなるよ。熱いのが嫌だったら、腰をじっとさせておくことだねえ。」
「そ、そんなの無理よ!あ、熱いっ!!」

バイブレーターが膣にぎちぎちに食込んでいるため、蝋が膣内に流れ込んでくることはなかったが、その分膣口周辺は溶けた蝋の被害に見舞われてしまった。

「腰を動かさなければそれほど落ちないんだよ。」

蝋から少しでも避けたい一心から、私は男の言うとおり出来るだけ腰を動かさないように努めた。

しかしそんな努力も、男が乳房を揉みはじめ、さらにはクリトリスをいじり出したために、気泡と化してしまった。

「あぁっ!だめっ!そんなことしたら余計に・・・あっ、あっ、ああっ!あ、いやっ!だめっ!あぁぁぁぁぁ~~~~~~!!」

腰を動かすまいとがんばってはみたが、バイブレーターを挿し込まれ、おまけに性感帯の要所を愛撫されて、直ぐに限界に達してしまった。
緊張の糸が切れ腰を大きく動かしたために、蝋はボタボタと滴り落ちた。

「熱い!!ひぃ~~~~~~!!いやっ!やめて~~~~~!!」
「ふふふ、熱いの?本当は気持ちいいんだろう?」
「そんなことないわ!熱い!!ひぇぇぇ~~~~~!!」




第15話


熱さから逃れるため、身体をねじりもがいてみたが、拘束具がそれを拒んだ。
自分が動かなくても、バイブレーターの振動がローソクに伝わり蝋は容赦なくたらたらと滴り落ちてくる。
そんな私を嘲笑うかのように、バイブレーターはお構いなしに微妙な箇所を責めて立ててくる。。
快感と苦痛とが混在した奇妙な感覚に、身体は次第に痺れていき、私は夢中で声にならない声をあげていた。
男は苦悶に歪んだ私を顔を、愛撫を繰り返しながら満足そうに見つめている。

「くわぁぁぁぁぁ・・・ひぃ!あうっ・・・あつっ!うううっ・・・やめてぇぇぇ~~~・・・」
「ふふふふふ、ソフトのリクエストだったけど、少し刺激が強すぎたかな?でも、こんなのはまだ序の口なんだよ。SMの世界ではねえ。」
「いや、いや、もう許してぇ~~~・・・熱い!いやっ!お願い!もう許して!」
「ふふふ、従順になってきたようだね。いいことだ。」
「お願い!もうやめてぇ~~~~~!あうぅぅぅ~~~!」
「あと3分間、耐えてもらうよ。」
「もう、だめぇ~!いやぁぁぁぁぁ~~~!熱い!いやぁぁぁぁぁ~~~!!」

男はあくまでクールだ。
私が哀願するのを無視して、バイブレーターを挿し込んだまま、再び乳房への愛撫を開始した。
しかも指だけではなく唇まで駆使して。
3方向からの砲撃を浴びた私は、気が狂うのではと思うほど錯乱してしまった。

目頭から止めどもなく涙が溢れだし、身体中汗まみれになってしまっていた。
3分間がこれほど長いとは・・・。
時が止まったのではないかと思うほど、時間の経過が遅かった。


(ウィ~~~~~~~ン!・・・カチッ・・・)

スイッチの止まる音がした。
同時に愛撫する指の動きも止まり、バイブレーターが引き抜かれた。
私はやっと安堵を得た思いから、大きく息を吐いた。

「ふふふ・・・よくがんばったね。ご褒美だ。」

男はそうつぶやくと、突然、診察台に這いあがってきた。
大股開きに拘束されている私の上に男の体重が掛かった。
硬いものが秘所に触れた。

「えっ・・・!?」

(ズニュッ・・・)

「あっ・・・」

それはほんの一瞬のことであった。
バイブレーターで散々なぶられて敏感になった箇所は、男の怒張したものを何の抵抗もなく容易に受け入れてしまった。

(ズニュニュ・・・ズニュニュニュ・・・ズン!)

「ああっ・・・!」

肉棒は奥まで挿し込まれた。

(ズンズンズン、ズンズンズン、ズンズンズン!)

男は私にまたがり力強い活塞(かつそく)を開始した。

「あぁぁぁぁぁ~~~・・・あぁ、だめぇ~~~・・・」




第16話(最終回)


拘束台は腰骨の当たる部分が少し盛り上がっていて、自然に股間が突き出た格好になってしまう。
しかも両足は大きく開かれ固定されているから、男は思う存分私を責めることが出来た。

男のイチブツはまるで鉄柱のように硬く怒張している。
腰を激しく動かし、私の中に奥深くまで侵入してくる。
既に巧みな愛撫とバイブレーターで散々昂ぶらされた私が、再び高揚するのにさほど長い時間を要しなかった。

「あぁ~・・・あぁ、すごい・・・いやぁ・・・はぁ~・・・あぁん~・・・いやん・・・あぁ・・・あぁぁぁぁぁ~・・・」

(ズッコンズッコン、ズッコンズッコン!)

「あぁ、だめぇ~・・・あぁぁぁぁ~・・・あぁ~~~・・・」
「はぁはぁはぁ~、どうだ?SMプレイは。もっとやりたいか?今夜のフィナーレはよく耐えた不二子へのご褒美だ。ふふふ、しっかりと咥え込むんだ。はぁはぁはぁ~。」
「あぁ、いい、いい、すごくいい~・・・もっと突いて~・・・もっと突いてぇ~・・・」

(ズッチュズッチュズッチュ!ズッチュズッチュズッチュ!)

「ふぁぁぁぁぁ~~~!あぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!イ、イクぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~!!イッちゃうぅぅぅぅぅぅ~~~~~!!!!!」

私はついに絶頂を迎えた。
それはかつて経験したことのない不思議な感覚。
ふつうのセックスでは味わえない何かが、SMプレイにはあるのだろうか。
私の中に潜んでいたマゾ性が、もしかしたら今夜芽生えたのかも知れない。

男はまもなく私から怒張したものを慌しく引き抜き、私の腹の上に白い液体を放出させた。
私は男のそんな様子をぼんやりと眺めながら、恍惚の余韻に酔いしれていた。
まもなく拘束は解かれたが、台から立ち上がる気になれず、私は目を閉じたまま横たわっていた。
覚醒した肉体がいまだ桃源郷をさまよい、私が現実の世界へ戻るのを引き止めているのかも知れない。

彼氏とのありきたりなセックス・・・
独占欲に燃える男へのささやかな抵抗・・・
時には悪の華を咲かせたっていいじゃないの。
心の渇き・・・
心の隙間風・・・

蝶が脱皮して紫色の空間に羽ばたいていった。
黄金色の鱗粉を散らして。



















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