第6話「土曜日は家に誰もいないの」

 全身をびくんびくんと痙攣させ惠は達した。
 コンドームの中に精液が少し漏れるが、ぐっと堪えるリョウ。
 あまりの快感に全身が痺れ、ぐったりして動けない惠。
 リョウは惠を抱きかかえ机の上に仰向けに寝かせると、大きく左右に足を拡げる。
 愛蜜をいっぱいに湛えた惠の淫らなの蜜壺に肉柱をぬるりと挿入する。

「あ あぁ ん……もう…やめ…てぇ……ぁ…ぅ…う……おかしく…な…るぅ……ぁ…はぁ……」

 惠の哀願などお構いなしに、激しく律動を繰り返すリョウ。
 ぴちゃぴちゃ、ぬちゅぬちゅ……惠の蜜壺が肉柱でかきまわされる。
 淫らな音が教室内に響く。
 だらしなく開いたままになった、愛くるしい惠の口。
 美味しそうなよだれが、糸をひいて垂れる。
 惠の形のよい乳房が、ぷるんぷるんと大きく揺れる。
 惠の美しい尻の肉が、ぴくんぴくんと震える。

「あう……ぅ……ぃ…い…くぅ……」

 惠の四肢がまた大きく痙攣する。官能の大波が惠を包み込む。

「あ…あ……あ……ぁ……だめぇ…ぇ……ぇぇ…… いく…ぅ…う……」

「うっ、惠……締まるぅ……で、出る……」

 リョウはコンドーム越しに惠の中で勢いよく精液を発射した。
 肉の悦びを満面に湛えた惠の満足そうな表情が、リョウとしても嬉しかった。
 惠の花心からは、愛潮が噴きだす。

(ぷしゅぅ~~~……)

 リョウの精液もコンドーム内が溢れるほどどくどくと満ちていく。

「惠、いっぱい感じちゃった……おもらししちゃって恥ずかしぃょ……ごめんね……」
「あれはおもらしなのか。 潮じゃないのか?」
「そんなの分からないよ……」
「どっちでも構わないや。惠のモノならどちらでもきれいって」
「まあ、あは……」
「惠がいっぱい感じてくれたら、俺的には嬉しいよ」
「ありがとう。 もう身体中びくんびくんって……気持ちよさでしびれるの。自分でもコントロールできなくて、どうしようもなくなっちゃうの……一回いくと、もうわけわかんない……ず~っとイきまくり……もう腰がくがく」
「なぁ、今度はいつする?」
「明後日の土曜日はどう?」
「うん、いいよ」
「お母さんが友人と日帰り旅行いくらしいの。だから家に来て」
「ほう、家か? それじゃ思い切りできるな~ シメシメ」
「あん、土曜日のこと考えたら、また、じゅんってなっちゃう……」
「今やったとこじゃん。惠、おまえホントにすけべ女だな~」
「リョウのような性欲のカタマリ男には言われたくないわ」
「性欲のカタマリ男? なんじゃそりゃ」
「だって、それしか考えてないじゃない」
「そんなことないぞ。オレだってセックスのこと以外いっぱい考えてるんだから」
「うそ」
「うそじゃないって。勉強のこととか、将来のこととか」
「ふうん」
「なんだよ、その信用してなさそうな返事は」
「だって信用してないもん」
「ちぇっ、ひどいなあ。もう帰ろっと」
「うん、帰ろうか」

 校舎を出ると、もう外は薄暗くなっていた。

「遅くなっちゃった。家に電話しとかないと、またお母さんに怒られちゃう」
「俺、送ってくよ」
「うん、家で夕飯食べていけば?」
「じゃあ、今夜放送されるサッカーの試合も、いっしょに観ようぜ」
「こら、調子にのるな~」

 惠とリョウは、ふざけ合いながら学校を後にして、帰り道を二人で歩いた。

◇◇◇

 土曜日が訪れた。
 惠は母親に、この日友人が来ることは伝えていたが、それがリョウであることは明かさなかった。惠にいささか後ろめたい気持ちがあったため、言えなかったというのが正確なところだろう。
 リョウは午前十時にやってきた。
 すぐに惠の部屋に入って少し会話を交わした後、突然、惠がリョウに意外なことを言いだした。

「リョウ?」
「なに?」
「いっしょに風呂に入らない?」
「えっ? 風呂に!?」
「いやなの?」
「嫌じゃないけど、びっくりして」

 湯が沸くとリョウが先に浴室に入り、追いかけて惠が服を脱いだ。
 全裸になった惠はリョウのいる浴室に入っていった。
 はにかみながらかけ湯をしてゆっくり浴槽に入る惠を目で追うリョウ。

「あまり見ないでよ~ 恥ずかしいじゃないの~」

 大人が二人入浴すると浴槽がかなり狭いが、今は狭いのがむしろ嬉しいと思う二人であった。
 初めてのいっしょに入る風呂は、照れくさくて二人とも無口になっている。そしてどこかぎこちない。
 リョウが髪を洗ったあと、惠は小ぶりだが美しい乳房に石鹸をつけて、「身体を洗わせて」とおねだりをした。
 ためらいながらも喜ぶリョウに、

「これからは時々こうやってリョウの身体を洗わせてね」

 と告げると、

「毎日でもお願いしたいくらいだよ」

 と言ってにっこりと笑った。
 そのあと惠の乳房でリョウの肉柱を挟んでパイズリで洗って、リョウとの初入浴を終えた。

 リョウは浴室から出た惠の身体をやさしく拭くと、バスタオルで丁寧に包みこみ、そのままお姫様だっこで惠のベッドまで運んでいった。
 惠はリョウに向かって正座し、三つ指ついて、「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」とささやいた。

「ぷはっ!そ、それってなんか明治時代みたいじゃん」
「もう~!人がせっかく真剣に挨拶しているのに、なによ~」
「ごめんごめん。びっくりしちゃって。……こちらこそよろしくお願いします」

 リョウも丁寧に挨拶を返すと、二人は同時に大笑いをした。
 そして、まもなく二人は真顔になると、リョウのほうからキスをして、やさしい愛撫が始まった。



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