第3話「白木綿の足ぐり」

 左の乳房を揉みしだきながら右の乳首を吸う。

「ああぁ……せんせい……そんなこと……」
「かわいい……」
「でも私のおっぱい……小さいでしょう?」
「そんなことないよ、かっこいい乳房だ」
「せんせい……あんまり見ないで……」

 上半身がぶるぶると震える。

(恥ずかしぃ……)

 工藤の視線を避けるようにもえは目を伏せた。
 恥ずかしさから瞬時に下方向に目を反らしてしまった。

「もえってすごく肌が白いんだね」
「恥ずかしい……あまり見ないでください」

 嬉しい。だけどじっと見つめられるとやっぱり恥ずかしい。

 右の乳首を指で摘まれて軽く摘まむ。

「あっ、そんなこと……」
「ん?もえはここいじられると感じるのかな?」
「いやぁ……」
「こうしてると乳首がだんだん大きくなってきた」
「……」

 もえは感じ始めていた。
 だけど工藤の前で、感じ始めている自分を悟られたくなかった。
 悟られたくはないが、身体は嘘をつけないものだ。
 工藤に身をゆだねているうちに、いつしか身体の奥からふつふつと湧いてくるかすかな疼きがあった。

「おお。右乳首、大きくなってきた。素敵だよ。左の乳首も揉み揉みしてあげるね」
「ああん……わたし……」

 もえのBカップは工藤の手のひらに包まれて愛されつづけた。
 男性に乳房を愛されたいと初めて思ったのは、高校一年の夏だった。
 以来、もえの乳房に触れたのは、後にも先にも同級生のそばかす男子だけだった。

 右の乳首に吸いついてきた。

「あっ、だめっ……」

 下半身にビリリと電流が伝わる。

(乳房だけでこんなに感じるなんて……)

 工藤が唇と舌を使って、多彩な愛撫を試みてきた。
 もえの若鮎のような肉体は陶酔の世界にいざなわれていく。

(なに?この感覚は……)

 工藤の手のひらが下半身に伸びてきたのは、左の乳首に舌を転ばしているときだった。
 股を割られてコットンショーツの上を手のひらが這った。

「もえ、ここ、すごく感じるんじゃないの? 撫でてあげる」

 工藤の指は布の上からにも関わらず的確にもえのクリトリスを捉え擦ってきた。

「あっ……せんせい、そこは……!」

 ショーツの上からクリトリスを愛撫されるのは初めてだった。
 以前同級生の男子にいじられたことはあるが、とにかく性急で早々とショーツを脱がされてしまい強引にクリトリスを擦られとても痛かった。
 工藤はまったく違う。動作にゆとりがある。

「もえ、クリちゃん、大きくなってきたんじゃないかな」
「やだぁ……」

 工藤はもえの乳首を舌で転ばせながら、クリトリスを二本の指で挟み込み優しくしごいた。
 まだ幼さの残る喘ぎ声がその唇から零れていく。

「あうっ、くふうぅぅんっ……うぅっ、んむううぅ……」

 工藤の指の動きは激しさを増していく。
 ショーツの内側はじんわりと湿ってきた。

「もえ、パンツの上からキスするけど、いいね?」
「……」

 もえはわずかに頷いた。
 もえの脚が広げられていく。
 膝を曲げられ双臀が浮き上がった。
 工藤が股間に身体を入れてきた。

「あぁ、恥ずかしい……」

 クロッチ部分を温かい感触が襲った。
 それは工藤の唇だった。

「何といい感触だろう」
「いやぁ……」

 工藤は優しく吸った。
 吸われている二重布の下には甘い蜜が湧く泉がある。

「あぁ……」

 クロッチが湿るとその中央にくっきりと窪みが姿を現す。
 工藤はクリトリスの位置を指で探り当てると弧を描いてもてあそぶ。

「いやぁ……あぁん……」

 クロッチの外から散々いじったあと、突然足ぐりから指を捻じ込んだ。

「あぁっ……!」

 もえが小さく身悶えた。

「おおっ、もえ、もうぐっしょりじゃないか」
「あぁ……やめてぇ……」
「かわいいよ」

 花弁に二本の指をあてがいゆっくりと小陰唇を開く。

「もえのもう一つの唇かわいいね。コリッとしていて、もう濡れている」

「恥ずかしいこと言わないで……」

 泣き出しそうな表情で訴えかける。

「こんなに濡らしちゃって、悪い子だ」
「……」
「悪い子はお仕置きしないと」
「怖い……」
「恐がらなくてもいいよ。気持ちのいいお仕置きだから」

 工藤はそうつぶやくと、人差し指と中指でクリトリスの包皮を剥きあげた。

「きゃっ……そこは!……いやっ……やめて……いやぁっ!」

 もえは腰をよじって工藤の指から逃れようとしたが、がっちりと押さえられて動きが取れない。

「もえのクリちゃん、かわいいね」
「いやぁ……!」

 工藤が先程よりも高速度で二本の指で弧を描くようにクリトリスをいじり回す。

「あっ…そんな……!

 始めはゆっくりだった指の動きが、徐々に速度を上げていく。

「あん……あぁっ……や……やだ……いやぁ~~~っ……」

 クリトリスがジンジンと痺れ、中枢神経までがとろけてしまいそうな刺激がもえを困惑させる。
 自然にもえは腰を高く突き上げ、卑猥な格好になっている。

「あぁん……せんせい……どうしよう……こんなの初めて……あん……あぁん……あぁ、どうしよう……」

 瞼の裏側で金色の火花が無数に飛び交い、もえは哀願しながら半泣きになっている。

「もう、もう……やめてぇ……」
「かわいい……」

 工藤は執拗にクリトリスをいじり回す。
 弧を描くのが止まると、今度は上下にこすったり軽くつまんだりと攻め方を変えてもえをいじり倒す。
 もえはクリトリスをいじられているうちに時折意識が遠のく。

「はうっ……ううっ……いやぁ……」

 もえの声がうわずり身体が痙攣しはじめた。

「い……いく……やっ……あっ……せんせいっ!……はぁ!いく……あぁあぁ……あぁっ……いくぅ~~~~~!」

 もえは腰を前後にがくがく震わせ、ついに頂点に達してしまった。



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