第6話
静が前屈みになりルーズソックスを脱いでいる。 片足ずつ脱衣ボックスに放り込まれていく。 静の両手が背中へと廻った。 ブラジャーホックを外している。 ホックが外れストラップが肩から落ちる。 (男にとってこのシーンはゾクゾクするんだよな!ん?今俺はネコだったか・・・) 静はブラトップを押さえていた手を退け、ゆっくりとブラジャーを取り去る。 (ボロン) (うひょ~~~!!) 細身の身体からは想像できないほどの量感のある乳房が目前に現れた。 俺は無意識のうちに尻尾をくるくる回し喜びを表現していた。 何とヒゲまでが前に向かってピンを張り詰めている。 そしていよいよ静の指がパンティに掛かったその時に、俺にとって大きな不幸が訪れた。 静が俺の存在に気づいてしまったのだ。 「アハ、レオ、そこにいたんだぁ~。そんなところで何してるのぉ?もしかして静が脱ぐところを覗いていたとか?アハハ、エッチなニャンちゃんだぁ、向こうに行っててよぉ~、恥ずかしいからぁ~、それにこんなところにいたら湯気で濡れちゃうでしょ~?」 結局俺は風呂場から追い払われ、ドアをピシャリと閉められてしまった。 万事休す。 (くそっ!残念、もうちょっとで静の全裸が見られたのになあ~。俺って何て不幸な男なんだろう。それにしてもうっとりするほどきれいな身体だったなあ~。特にあのオッパイ最高!うううっ、ムラムラしてきた~) 俺は仕方なく静の部屋に戻って彼女が風呂から出てくるのを待つことにした。 俺は掛時計に目をやった。 (うわ~、もう9時になってる~。レオとの約束ではあと3時間で俺は戻らなければいけないのだ。静、早く風呂から上がってきてくれ~。少しでも静のそばにいたいんだ~。それにしても静は長風呂だな~。ブツブツ) 身体にバスタオルを巻きつけた静が風呂から出て来た時、時間はすでに9時20分になっていた。 (うひょ~!な、何とセクシーな格好を!ドキドキするじゃん~!) 静はドレッサーの前に腰をかけ、ドライヤーで髪を乾かしはじめた。 俺はまたもや静の足元にまとわりついた。 風呂あがりで頬が薔薇色に染まってとても愛らしい。 それに石鹸のいい香りがふわりと漂って俺の鼻腔をくすぐる。 (う~ん、すごくいい香りだ~!静の風呂あがりの甘い香り~最高!酔ってしまいそうだ~)
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