第7話「浴槽で密着プレイ」

「こんなに溢れてしまってどうしようかな……?」

 俊介は指に絡めた蜜をそっと静の口に押し込み静はそれを舐めあげる。

「もうっ……いれてぇ……」

 ヒクヒクと俊介を求め肉柱に触れようとすると制止され、浴槽に立ち壁に手をつくよう促された。
 華奢な背中に舌が這う。
 背骨に沿って上から下へ、そして下から上へと往復する。
 まもなく舌がゆっくりと肩甲骨へと移る。
 皮膚の下にすぐある骨がある部位は性感帯だ。

「ああっ……しゅ、俊介、そこ……あっ……そこすごく感じる……」

 肩甲骨に沿って舐め、円を描くようにフェザータッチで触れる。
 舌は腋へと移る。
 腋は静の特に感じるところ。
 腋を舐められると、恥ずかしく思いかすかな抵抗を示すが、舐めていくうちに感度がどんどんと上がっていく。

「あぁぁぁ~……もうだめぇ……」

 腋の次は腰だ。
 腰は秘所に近いため、焦らされているような感覚が沸きあがり、次第に興奮の坩堝と化していった。

 一連の背中の愛撫が終わると、俊介は一気につらぬいた。

「ひゃあ……! おっきい……!」
「あっつい、静の中……!」

 突き上げられるたび、じゃぶじゃぶと浴槽の湯が跳ねる。
 向き合う形になり、片足をバスタブにのせると奥まで突き込んだ。

「あぁ! 奥……に!」
「うわっ、すごく気持ちいいっ……!」
「うぅ……俊介っ、イクぅ、イッちゃう……!」
「いいよ、イッて」

 まだ挿入したばかりなのに、まるでラストスパートのように奥まで何度も貫かれると、静は半ば意識が朦朧とし始めていた。

「あぁ……! あぁん……!」

 俊介を締め付けて静だけが昇りつめたあとも、彼はまだまだ元気さを保っている。

「静、立ちバックで……いいかな?」
「はぁはぁはぁ……あぁぁ……いいよ……」

 俊介がそっと静の頭を撫でると、静はゆっくりと壁に手をついた。
 彼が果てるまであとどれだけイけばいいのか。

 立ちバックが5分ほど続くと、二人の身体からおびただしい汗が吹き出していた。
 蛇口をひねって水道水を一口含むと、俊介が次は浴槽の中でしようと言いだした。

「狭いんじゃない?」
「いや、この狭さがいいんだよ」
「……?」

 静は俊介のいうとおり、彼の胸をもたれかかり両脚の間に座った。

「こうすると脚が伸ばせるだろう?」

 二人はV字が二つ重なったような状態になっている。
 しかしいくら恋人同志といっても『照れ臭さ』はある。
 セックス時以上に身体の各所が密着しているからだ。
 特に静は肌の生々しい感触を背中に感じている。
 とりわけ怒張して硬くなった物が静の尾てい骨附近にくっついている。

「静、今すごくくっついてるね……? 結構恥ずかしい……」
「やっぱりやめようか? 重いんじゃない?」

 そういって静は離れようとしたが、腰に腕を回されて動けない。

「いいよ、このままで。重くないし」

 静から俊介の顔は見えないけど、どうやら今悪い顔をしているはずだ。

「静」
「ひゃっ!」

 耳元で静の名前をささやく。
 耳にかかる吐息のせいで変な声が出てしまった。

「ふふ、かわいい声を出して」

 俊介の手が腰から胸に伸びてきた。
 やさしく撫でられているのだが、手つきがいやらしくて感じてしまう。
 背筋がぞわぞわっとする。

「ちょっと……だ、ダメ……こんなところで……」
「あんな声出して誘ってきたのは静だろう?」

 また耳元でささやく。
 甘いけど意地悪な声がずるい。
 耳から侵入してきた声に身体を侵食されているような感覚だ。
 この声だけで力が抜けてしまう。

 俊介の左手が静のふとももの間に入ってきた。
 そして割れ目を浅めにそろりとなぞる。
 デリケートな個所をなぞられて平気なわけがなく、ついつい感じてしまう。
 浴槽内という意外な場所で触られているせいもあるのだろうが、刺激が全然違った。
 こんなに響く場所でまた変な声を出したくない静は、自身の手で口をふさいだ。
 しかし俊介に気づかれてしまって手をおろされてしまう。

「声我慢しないで? もっと聞きたい」
「……んんっ!あっ……!」

 どんどん指の動きが激しくなっていく。
 右手は胸を揉みしだいてるし、左手はずっと割れ目をなぞっている。
 ジンジン感じてしまう静。

「あぁっ!ダメぇ……! いや…! そんなことしたら……!」
「えっ、ダメなの? そんないい声出してるのに」

 静が拒もうとしても、俊介の手は止まることなく、むしろ静の弱いところをどんどん触れた。
 乳首はつまんだままずっとこねくり回しているし、秘所に潜り込んだ指はさっきより奥をなぞっている。
 そのせいで湯の中でもはっきりと分かるぐらい、静の秘所は濡れていた。

「こんなに濡らして……ほんとはダメじゃないんだろう?」
「やぁん……」
「うしろから触られて感じてるの? エロいね、静って」

 静は恥かしくて堪らなかった。
 それでも抵抗しないのは、本当はもっともっと触ってほしいから。
 脚の間に座ったのは好奇心からということに間違いはないけど、胸を触られたときからこんな風に攻められるのを期待してたのかもしれない。
 それに俊介も興奮していることを静は分かっていた。
 ずっと尻の辺りにギンギンに硬直したものがあるのを感じていたから。

(もっと俊介を興奮させたい……)

 静は右手を後ろにやり、怒張したそれを探した。
 うしろを向いたまま握り、上下に動かすと耳元の吐息が荒くなってきた。

「やばい……そんなことされたら……すごく興奮する……」

 その言葉を聞いて嬉しくなった静の手の動きが激しくなった。

「静……」

 また耳元で甘い声が聞こえた。

「もう我慢できない……早く入れたい……」

 浴室で静はすでに一度達しているが、俊介はまだ満たされていない。
 俊介の高まりが早いのは当然のことだろう。



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