Shyrock 作

セクスカリバー外伝『ウチャギーナとビッグマッシュ』






第1話

 それは2年前のことでした。
 ウチャギーナは祖母ネイロのお使いで、サイクロプスの村まで買物に出掛けました。
 ネイロから針と木綿糸を買うように言われ、ちゃんと買物を済ませた後の帰り道のことでした。
 出掛けたのが遅かったせいもあって、帰り道は既に日が傾き始めていました。
 ウチャギーナは分かれ道に差し掛かりました。
 ネイロの元に帰るには2つの方法があります。
 ひとつは少し遠回りだが、キノコ山をぐるりと迂回して帰る方法。
 もうひとつは、近道でキノコ山を登り向こう側に出る方法。
 ウチャギーナはいつもネイロから「キノコ山は昼間は良いが夕暮れ以降は通らないように」と告げられていました。

「おばあちゃん、どうして日が暮れてからは通っちゃいけないの?」
「ウチャギーナや、それはのぅ、あのキノコ山にはのぅ、こわ~いこわ~い『ビッグマッシュ』というキノコの化け物が棲んでおるからなんじゃよ」
「『ビッグマッシュ』?キャハ~!まるでハンバーガーみたいだ~!」
「ウチャギーナ……今の時代、そんなものはまだ無いのじゃがのう……」
「ははは~、そうだったね~」
「良いな?あの山には絶対に日暮れ以降は登らないようにな」
「は~い、おばあちゃん~、気をつけるからね~」

 ウチャギーナは岐路に立ち止まって、そんなネイロとの会話を思い出していました。

「やっぱりおばあちゃんの言いつけは守らなくては」

 ウチャギーナはぐるりと迂回する方の道を歩き掛けました。
 ところが、また立ち止まってしばらく思案していました。

「でもまだ日が少し傾きかけただけで、夕方まで時間があるわ。う~ん、キノコ山ってどんな感じなんだろう。美味しいキノコがいっぱいなっているとか?う~ん、一度通ってみたいなあ……」

 ウチャギーナは顎に手を宛がい考え込んでいましたが、ついに結論が出たようです。

「よし!キノコ山の近道を通ってみよう~!キノコがいっぱい生えていたら沢山取って、おばあちゃんに持って帰ってやるんだ~。きっとおばあちゃんは喜ぶだろうから~。そうだ!そうしよう~!」

 祖母想いのウチャギーナはキノコを摘んで帰ることを思いついたのです。
 まだ夕方まで時間があるし、きっと恐いお化けも出ないでしょう。
 ウチャギーナは歩きかけた道を引き返し、もう一度岐路に戻りました。
 そして、とうとうキノコ山を登り始めたのでした。


第2話

 ウチャギーナはとてもご機嫌でした。
 それもそのはず。
 地元だと言うのにいまだかつて一度も脚を踏み入れたことのないキノコ山に、ついに登るのですから心も弾むのも当然でしょう。
 人間機嫌が良くなれば鼻歌の1つも出るものです。
 ウチャギーナは大好きな曲を口ずさみました。

「ソソラソラソラ~ うちゃぎのダンス~♪ タラッタラッタラッタ ラッタラッタラッタ ラ~♪脚で蹴り蹴りピョッコピョッコ踊る~♪ 耳に鉢巻ラッタラッタラッタ ラ~♪」

 坂はとても緩やかだったので、ウチャギーナはすいすいと山道を登りました。
 山道を登り切るとやがて広い野原に出ました。

「まあ、きれい~~~!」

 辺り一面にはレッドクローバー(ムラサキツメクサ)の花が今を盛りとばかりに、いっぱい咲き誇っていました。

「キャハハ~~~!キノコ山ってこんなにきれいな花も咲いてるんだ~!やった~~~!」

 ウチャギーナは嬉しくて嬉しくて堪りませんでした。
 まるで本物のウサギのようにピョンピョンと野原を跳ね廻りました。

「おばあちゃんにはキノコだけじゃなくて、レッドクローバーも摘んで帰ってあげよう~っと」

 ウチャギーナはレッドクローバーを摘みはじめました。

「きれいだな~。おばあちゃん、きっと喜ぶだろうな~。ソソラソラソラ~ 可愛いダンス~♪た~くさん摘まなくっちゃ~。ソソラソラソラ~♪」

 ウチャギーナはうきうきしながら、またもや『うちゃぎのダンス』を口ずんでいます。
 その時ふと思いました。

「あれ~?そういえばキノコが全然ないな~?いったいどこにあるんだろう~?」

 ウチャギーナはきょろきょろと辺りを見廻しています。
 でもキノコらしき姿はどこにも見当たりません。

「あ!そうだ~!キノコは湿った場所にしか生えてないんだ~。湿った場所っていったいどこにあるのかしら~?」

 ウチャギーナは花摘みをやめて、キノコを探し始めました。

「湿った場所にキノコ~、湿った場所にキノコ~」


第3話

 ウチャギーナはふと思いつきました。

「あ、そうだ!湿った場所ということは、日が当たらないところを探せばいいんだ~!」

 日が当たらない場所なんて、この辺りにあるのでしょうか。
 ウチャギーナはさらに辺りを見廻すと、大きな木が1本ありました。
 枝が横にすごく伸びていて、まるで傘のような形をしています。

「あの木ならきっと広い木陰があるはずだわ!」

 ウチャギーナは駆け足で、大木の繁っているところへ向かいました。
 するとどうでしょう。木陰になっているところに色とりどりの美しいキノコがいっぱい生えているではありませんか。

「やった~~~~~!!キノコがあった~~~~~!!」

 ウチャギーナは嬉しさのあまり、まるでウサギのようにピョンピョンと跳ねました。
 そしてキノコの密生しているところへ一目散に駆けていきました。

 近づいてみると、辺り一面に無数のキノコが生えていました。
 赤いキノコ、青いキノコ、緑のキノコ、ピンクのキノコ、黄色いキノコ、シマシマキノコ……
 その色鮮やかさはまるで虹を見ているようです。

「まあ!きれい~~~!!こんなの見るの初めて~~~~~!!」

 ウチャギーナはまたもやピョンと1回跳ねたあと、屈み腰になって手近なキノコから摘み始めました。
 和式便所座りになってキノコ採りを始めたため、パンツが丸見えになっています。
 因みにその日、ウチャギーナはうしろにウサギのロゴの入った真っ白なお子ちゃまパンツを穿いていました。

 ウチャギーナは時の経つのも忘れ、キノコ採りに夢中になっていました。
 今日はうまい具合にバスケットを持っているので好都合です。

「このバスケットにどれだけ入るかな~?」

 機嫌の良いウチャギーナの口から、またもや例のあの歌が流れてます。

「ソソラソラソラ~ うちゃぎのダンス~♪ タラッタラッタラッタ ラッタラッタラッタ ラ~♪脚で蹴り蹴りピョッコピョッコ踊る~♪ 耳に鉢巻ラッタラッタラッタ ラ~♪」

 赤いキノコ、青いキノコ、ピンクのキノコ、それにシマシマキノコと、色々なキノコが次第にバスケットを埋めて尽くしていきます。
 でももしかしたらもっと風変わりなキノコがあるかも知れない。
 ウチャギーナはそう思いました。
 幸いに陽が沈むまではまだ少し時間はありそうです。

(お日様の当たらない湿った場所を探せばきっとあるに違いない)

 ウチャギーナはそう考え、少し場所を移動してみることにしました。

「湿った場所にキノコ~、湿った場所にキノコ~」


第4話

 ウチャギーナはまだ無邪気な少女でしたから、自分がどれだけエッチなことを言ってるのか、全く気が付きませんでした。

「湿った場所にキノコ~、湿った場所にキノコ~♪もっと変わったキノコはないかな~?」

 その頃、ビッグマッシュは地面の中ですやすやと眠っていました。
 ビッグマッシュはこの山に300年以上棲みついているキノコの化け物で、大昔から村人や旅人に恐れられていました。
 昼間は眠りにつき暗くなってから活動するという、まるでコウモリのような習性がありました。
 また、湿ったものや湿った場所を好む傾向があって、天気よりも雨の日が大好きでした。
 よく眠っていたビッグマッシュでしたが、地上にいる女の子の可愛い声が耳に届き、目を覚ましました。

 しかも「湿った場所にキノコ~、湿った場所にキノコ~♪」等と囁いているではありませんか。
 ビッグマッシュは地面の中でふと考えました。

「はて?湿った場所にキノコ?どういう意味だろう……?女の子の湿った場所といえば……うっひっひ~、分かったぞ!アソコしかないじゃないか~!ってことは……??うっひっひ~、なるほど、なるほど~。そういうことか?なるほど~」

 ビッグマッシュは地面の中でよからぬ想像を膨らませニヤニヤと笑っていました。

「湿った場所にキノコ~、湿った場所にキノコ~♪う~ん、向こうにあったキノコと同じのしかないや~」

 ウチャギーナはキョロキョロと辺りを見渡しましたが、この辺りに風変わりなキノコはないようです。

(グーッ)

「ありゃ?あ、そうだった。まだお昼ご飯を食べてなかったんだ~。ああ、お腹が空いたなあ」

 ウチャギーナはバスケットの中をゴソゴソとかき回しました。

「何か食べるものはないかな~」

 さきほど摘んだキノコ以外は、女の子の身だしなみに使う道具ぐらいしか入っていません。

「え~と、化粧ポーチ、鏡、ハンカチ、ティシュ、油取紙、あとは……や~だ!ナプキンなんか入ってるぅ~。きゃはは~!あ、そうか、この前生理が終わったばかりだったんだ。生理用品は早く整理しなくちゃ~、なんてシャレを言ってる場合じゃないな~。マジでお腹が空いたよ~」

 その頃、地面の下ではビッグマッシュはあれこれと良からぬことを想い描いていました。

「そういえば、オレ最近、通行人を全然襲ってないな~。てか、みんな警戒して全然ここを通ってくれないんだよね~。う~ん、『キノコ山は安全です~。どんどん通りましょう~!』って嘘のチラシでもバラ撒いてやろうかな~?誇大広告で捕まるかな?いや、この山に警察はなかったんだ、だはは~。う~ん、でもそのせいか、ちょっこらムラムラが溜まってたりして~」


第5話

「湿った場所にキノコ~、湿った場所にキノコ~♪」
「うわ~!もう堪らんぞ~!」

 ウチャギーナの愛らしい声とその意味深な歌詞を聞いているうちに、ビッグマッシュの本能はついに目覚めてしまいました。

(ニョキッ!)

 ビッグマッシュの股間に生えていた突起物はグングンと地上に向かって伸びました。

(ニョキニョキニョキニョキニョキ~!)

 突起物はまるで蔦のように伸び、とうとう地上に顔を出してしまいました。
 地上に突き出た部分だけを見ると他のキノコと全く変わりがありません。
 太い幹があって先端は大きな傘を冠っています。
 ただ他のキノコとは色艶が全く違っていて彼のものは黄金色をしていました。
 その煌びやかさは見るもの魅了する力を持っています。
 道行く人々が襲われるのは、おそらく黄金のキノコに惹きつけられて側に近づくからでしょう。

 その頃、地上ではウチャギーナがあまりの空腹のため、生のキノコを齧ろうとしていました。

(ムシャ……)

「うへっ!ペッペッ!これは不味いや~。やっぱり生じゃ食べられない~。諦めて早く帰ろうかな?帰ってからおばあちゃんに何か作ってもらおう~」

 ふと下を見ると、先程までなかったはずのキノコが1本ニョキリと生えているではありませんか。
 それもいまだかつて見たこともないような光り輝く金色のキノコが。

「まあ!きれい~!キラキラしてるぅ~!ん?でも、さっきここにキノコは生えてなかったはずなのになあ~」

 ウチャギーナは首を傾げました。

「う~ん、今生えてきたのかな?キノコって直ぐに生えるんだ~。それにしてもすごく光ってるぅ~」

 ウチャギーナは跪いて輝くキノコを眺めていました。

(グ~ッ)

 またもや空腹が襲ってきました。

「このキノコどんな感じだろう~?」

 ウチャギーナは恐々、黄金のキノコに触れてみました。
 他のキノコと違ってかなり弾力性があるようです。
 珍しさもてつだって、黄金のキノコのあちこちを触り出しました。

「ん?おおっ!触ってる~!うほほっ!柔らかい手で触れてる~!うひょ~!こりゃ堪らん!」

 ウチャギーナは無意識で黄金のキノコの幹をゴシゴシと扱き出しました。

「これ、何だか生でも食べれそう~。食べちゃおうかな~?」

 ウチャギーナはその小さな口をいっぱいに広げて黄金のキノコにかぶり付きました。

(がぶり!)

「ぎゃお~~~~~~~~~~~~~~~!!」

 ビッグマッシュは地面の中で大声で叫びました。

「ん?今どこかで声が聞こえたような気がするけど……気のせいかな?」



第6話

(ガバッ!)

「いててててて~!気のせいじゃない~~~~~!!」

 ビッグマッシュはあまりの痛さに堪りかねて、とうとう土の中からその恐ろしい姿を現しました。
 何と身長はウチャギーナの2倍ほどもあって、頭には大きな傘を冠っているではありませんか。
 というか傘そのものが頭なのですが。
 傘は赤と黄色というド派手なまだら模様をしていました。
 ちゃんと目と口も付いていて、ウチャギーナを睨みつけ激しく罵声を飛ばしてきました。

「きゃあ~~~~~!!あなたって本当に『木の精』なの~?」
「『木の精じゃない~』って言ったんじゃなくて、『気のせいじゃない~~~!!』って言ったんだ~!このオオボケ娘が~!それとも天然ボケだったりして」
「きゃははははは~!どっちかな~?どっちだろうな~?あなたはどっちだと思う?」
「う~ん、オレはどちらかと言うと天然じゃないかな~って思うんだけどなあ……。バ、バカモノ!そんなことはどっちだっていいんだ!それよりどうしてオレを齧ったりしたんだ~!」

 ビッグマッシュの怒りはとても収まりそうもありません。

「齧ったって……もしかして今齧ったのはあなたの身体の一部だったの?」
「一部かって?一部とか二部上場とかいう問題じゃない~!お前が齧ったのはオレのとても大事な場所だ~~~!」
「へ?大事な場所ってどこ?」
「え?お前、男の大事な場所を知らないのか?」
「うん」
「マジで?」
「そうだよ」
「じゃあ教えてやるぅ~~~~~~~!!」

 ビッグマッシュは猛ダッシュでウチャギーナに襲い掛かって来ました。

「キャ~~~~~!助けて~~~~~!!」
「大声を出したって誰も助けに来てくれないもんね~!」

 ウチャギーナはとっさに風の魔法を使うことを思いつきました。
 でもまだ覚え立てなので、うまくいくかどうか分かりません。
 ウチャギーナは魔法を唱えました。

「風の神よ~!ラビテューヌスの神よ~!我に力を与え給え~!プリマヴェ~ラ~!」
「え!?お前、魔法を使えるのか?ううっ、これは油断ができないぞ!」

(ヒュ~~~~~!)

 魔法は成功し風が巻き起こりました。
 ところがどういう訳か、ビッグマッシュは全くダメージを受けた様子がなく、平然としているではありませんか。
 むしろ心地良さそうな表情をしています。

「気持ちいい風だなあ~。もっともっと~」
「はぁ……?」
「今の魔法は何て言うの?むむ!もしかして『春の風』とかいう毒消しの魔法じゃないの?」
「あ、しまった!呪文を間違えた~!」
「もしかして、本当はオレを毒キノコだと思ってたんだろう~」
「違う違う!本当に間違えたんだってばあ」
「信用できないね。オレの大事な場所は齧るし、解毒魔法は掛けて来るし、くう~!もう許せない~!」

 ビッグマッシュは本気で怒り出し、再びウチャギーナに跳びかかりました。

(ピョンピョンピョンピョン~!)

 ウチャギーナは必死で逃げました。
 脚にはかなり自信のあるウチャギーナです。
 その点、ビッグマッシュは力が強い反面、いつも地面に潜っているせいもあって大変のろまです。
 たちまち、2人の距離は開きました。
 ウチャギーナは無事に逃げ切れるかと思われましたが、そこに意外な落とし穴が待ち受けていました。


第7話

 必死に駆けるウチャギーナの足元に突然何本ものキノコが巻き付いてきたのです。

(ニョキ!ニョキニョキニョキ~!)

「きゃあ~~~~~!!どうしてキノコが~!?」

(スッテンコロリン!)

 ウチャギーナはキノコに脚を捕られてこけてしまいました。
 ビッグマッシュは強いサイコパワーを持っており、キノコたちを自由自在に操ることができるのです。

「わっはっは~!オレから逃げようなんてちょっと甘いんじゃないか?ここにいるキノコたちはみんなオレの子分なんだぜ~」

 ウチャギーナはこけた瞬間スカートが捲くれ上がってしまい、パンツが丸見えになっています。

「いやん~!」
「くお~~~っ!純白でしかもウサギのロゴ入りじゃないか~~~!くお~っ!これは堪らん!」

 ビッグマッシュはスカートの捲くれ上がったウチャギーナを見て、猛然と駆け寄りました。
 そうなんです。彼はどちらかというとロリ系が好みだったんです。

 ウチャギーナは立ち上がって逃れようと試みましたが、まるで蔦のように巻きついたキノコが邪魔をしてビクともしません。
 そしてとうとうビッグマッシュに追いつかれ、その大きな身体に圧し掛かられてしまいました。

「きゃあ~~~!助けて~~~!重いよ~~~!ゲフッ……」
「よくもオレの大事なところを齧ってくれたな~。もうちょっとで噛み切られるかと思ったぞ」
「あ、そうだ!」
「ん?なんだ?」
「さっき大事なところはどこって聞いて、その後まだ聞いてなかったんだけど?」
「うん、そういえばまだ言ってなかったかな」
「で。どこなの?」
「お前、本当に知らないのか?」
「うん、知らない」
「カマトトではないな?」
「うん」
「じゃあ、教えてやろう~。ゴホン、それはな……」
「うん」
「オチン〇ンなんじゃあ~~~~~!」
「キャ~~~~~~~~!ペッペッ!ペッペッ!」
「はぁ……?どうしてペッペってするの?」
「だって汚いんだもん~」
「な、何を~~~!オレはマジで怒ったぞ~~~!よくもオレの大事なものを汚いなんて言ってくれたな~!もう許さん~~~!この~~~~~!!」
「キャア~~~~~!助けて~~~~~!!」

 ビッグマッシュは嫌がるウチャギーナの頭を掴んでオチン〇ンを見せつけました。
 どういう訳か、先ほど齧ったときよりも一段と大きくなっているではないですか。
 今まで人間の男のモノすら見たことのないウチャギーナは驚くばかりでした。

「ど、どうして!?どうして先程よりも大きくなっているの?」
「はっはっは~、オスというものは興奮するとこうなるものなのだ~。さあ、しゃぶれ」
「え?この汚いモノをしゃぶるの?いや~~~~~ん!」
「つべこべ言わないで早くしゃぶるんだ!だが少しでも歯を立てると、お前を食っちまうからな~。そのつもりで丁寧にしゃぶるんだぞ。いいな?」

 ウチャギーナは仕方なく顔を顰めながら、その大きなモノをしゃぶり始めました。

(ジュッパジュッパジュッパ……)


第8話

 オチン〇ンはウチャギーナの口の中でどんどんと硬くなっていきました。

「おお~、おお~、気持ちがいいぞ~。その調子その調子~、なかなか上手いじゃないか~!」

(ウゲッ!)

「ん?どうしてやめるんだ?」
「ゴホンゴホン!だって口の中がいっぱいになって息が詰まりそうなんだもん~」
「何だと!?贅沢をいうな贅沢を!さあ、早くしゃぶれ!しゃぶってしゃぶってしゃぶりまくってオレを早くイカせろ!」
「イカせるってどうすればいいの?それと、イクとどうなるの?」
「お前本当に知らないようだな~?(騙してやろうかな?ぐふふ)イクと言うのはだな~、お前がしっかりとしゃぶれば、この先っぽからピュッとミルクが出るのだぞ。すごく美味しいミルクなんだぞ~、ぐひひ~。分かった?」
「へ~、ミルクが出るんだ~」
「オレをイカせるとミルクは飲めるし、お前を食べるのもやめておくからがんばるんだぞ~」
「ふ~ん。でもあんたを見てるとね、あんまり美味しそうに思わないんだけどな~」
「な、何だって!?し、失礼な!つべこべ言わないで早くしゃぶるんだ~!そしてオレを早くイカせるんだ~!」

 ビッグ・マッシュはウチャギーナの頭を掴んで強引に咥えさせました。

「んぐ、んぐ、んぐ!」

(ジュッパジュッパジュッパ~)

「おお、いいぞ~いいぞ~!その調子その調子~!おお、おお、おお~、気持ちがいい~!」

(ジュッパジュッパジュッパ~)

「おお!おおお~!こりゃ堪らん!オレ、イキそう~!おお、おお、くお~~~~~~っ!!」

(ドピュ~~~~~~~~~~!ドバドバドバドバ~!)

 ウチャギーナの咥えているものが一段と硬くなった瞬間、おびただしい量の真っ白な液体がほとばしりました。

「うお~~~~~~~!!飲め飲め!しっかりと飲むんだ~!」
「うぐっ!!うごっ!!ゴクリ……」

 ほとんどがこぼれてしまいましたが、一口喉に入っていきました。
 ビッグマッシュが覗き込むようにして尋ねました。

「どう?美味いだろう?」
「ペッペッペッ!!不味い~~~~~~~~!!」
「な、な、何だとっ!美味しいと言えば今日のところは許してやろうと思っていたが、あろうことかオレ様の珍味と言われたミルクを不味いと何事だ~~~!許さん!!絶対に許さん~~~!!」
「きゃあ~~~~~!!」

 ビッグマッシュは怒り狂いウチャギーナに襲い掛かりました。
 ウチャギーナは巨体のビッグマッシュに何なく押さえつけら、スカートをめくり上げられました。

「きゃあ~~~!やめて~~~!」
「おお、おお、ウサギのロゴ入り~可愛いな~!こらっ!暴れるな!」
「いやあ~~~!」
「もう諦めろ!」
「あのぅ、ひとつ聞いてもいい?」
「ん?また質問か?あのねぇ、別にいいんだけどさ、キミは今強姦されてるんだよ~。分かってるの?」
「うん」
「で、何?」
「あのね、男の人って1回出しちゃったら少しの間は直ぐに大きくならないって聞いたことがあるんだけど」
「ん?そんなこと誰に聞いたんだ?」


第9話

「アマゾネスのお姉さんに」
「お前、アマゾネスとも付き合いがあるのか?今度、1人紹介してくれないか?できるだけ可愛い子をね~」
「うん、いいよ」
「で、話は戻るけどさ、1回出しちゃったら直ぐには大きくならないって言うのはね」
「うん」
「あれは人間の男の話なの。オレの場合は3回まで即OKなんじゃ~~~~~!分かったか~~~!」

 ビッグマッシュは猛烈な勢いで襲いかかり、とうとうウチャギーナのロゴ入りパンツを剥ぎ取ってしまいました。

「きゃあ~~~~~!エッチ~~~~~!」

 しかも剥ぎ取った後、パンツを裏返しにしてクロッチをしげしげと眺めているではありませんか。

「あのぅ、何を見てるの?」
「(ニヤニヤ)シミがどの程度付いているか、チェック~」
「ぎゃあああああああああ~~~~~!!ヘンタイ~~~~~!!見るな~~~~~ッ!!」
「あれ?」
「今度は何?」
「お前、まだ毛が1本も生えてないじゃないか?ツルンツルン~♪」
「や~ん!まだ発育途上だもん~」
「ひひひ~、ロリロリ満点~!いただきます~!」
「いや~~~!いただかないで~~~!」

 ビッグ・マッシュは天に向かってそそり立った大きなオチン*ンを、ウチャギーナの愛らしい割れ目にピタリと宛がいました。

「いやあ~~~~~!やめて~~~~~!私まだバージンなのに~~~~~!」
「ひっひっひ~、バージンと聞けば余計に燃える~!」
「ロストバージンはせめて人間の男に捧げたかったのに……(シクシク)」
「贅沢言うな!人間の男もオレたちキノコ族もぶら下がってるものは同じようなものだ~!」
「え?同じようなもの?キノコがぶら下がっているの?」
「うん、オレ、男は興味ないからよく観察したことがないけど、一度見た時同じようなものが付いてたよ」
「へ~、そうなんだ。ふ~ん」
「お喋りはこのくらいにして、さあ、入れるぞ~~~!湿った場所にキノコと言ってだろう~!?グヒヒヒヒ~」
「いや~!入れないで~~~!それ意味違う~」

(ズン!)

「ぎゃあ~~~~~~~~~~!!」

(ズンズンズン~)

 ウチャギーナはあまりにも大きなものを入れられて、身体が張り裂けるのではないかと思いました。
 ところが不思議なことに、痛かったのは最初のうちだけで、数秒後には痛みが完全に消え去っていました。
 それはビッグ・マッシュの並み外れた精力に原因がありました。
 彼は興奮すると潤滑油をチョロチョロと放出するくせがありました。
 女性が自分で愛液を滲ませなくても、彼が湿らせてくれるのです。
 ですから、ウチャギーナはまだバージンだと言うのに、痛みどころか激しい快感を覚えました。

「うそ!どうして痛くないの?いや!でもいや!あっ……何か変……ああっ……」

(ズコンズコンズコン~)

「ど……どうして?こんな大きなものを入れられてるのに……あぁ……どうして痛くないの?そればかりか、あん~……身体が焼けるように熱くなってきたぁ……あぁどうしよう……あぁ、変だわ……やん、あぁん、どうしよう~……」


第10話

 ウチャギーナはとてもバージンとは思えないほど激しく悶えました。

(ロストバージンって痛いって聞いていたのに、どうしてこんなに気持ちがいいの?)

 答えは簡単です。
 ビッグマッシュが噴き出す液体の中には、催淫効果のある成分がたっぷり含まれていたのです。
 それは山芋や里芋等にも多く含まれているネバネバとした成分で、ムチンという糖タンパク質でした。

 原因がどうあれ、とにかくウチャギーナは初体験で初絶頂を味わいました。
 それでもウチャギーナはバージンを失ったショックもあって泣きました。
 いつもは旅人をレイプしても知らぬ顔のビッグマッシュでしたが、どういう訳か、ウチャギーナを慰めました。
 もしかしたらビッグマッシュはウチャギーナに恋をしてしまったのかも知れません。

「シクシク……」
「泣かないでよ。オレが悪かった……」
「だって……シクシク……」
「だって?」
「だって初体験はせめて人間の男に捧げたかったのに……」
「ちぇっ、オレのような怪物で悪かったなあ。でもさ、人間の男と初体験するって、す~ごく、す~~~~~ごく、痛いって聞いてるよ」
「ふ~ん、そうなんだ……。じゃあ、これで良かったのかな?」
「そういってくれたらオレも嬉しいんだよな~」
「じゃあ帰ったらおばあちゃんに報告するよ」
「え!?おばあちゃんに?おばあちゃんって誰なんだ?」
「魔女ネイロ」
「うぎゃ~~~~~~~~!!魔女ネイロ!?頼む!!言わないでくれ!ねえ、お願いだから絶対に言わないって約束をしてくれ~!」
「どうしたの?おばあちゃんってそんなに恐いの?」
「うん、恐い……」
「どのくらい恐いの?」
「この島で一番恐い……」
「どうして?」
「だって物凄い魔法を使うんだもの。オレなんて全然歯が立たないよ。だから言わないで欲しいんだ。おばあちゃんに言いつけられちゃうと、オレ、マジで殺されてしまう……」
「そうなんだ。じゃあ、言わないわ」
「おお!言わないでくれるのか?」
「うん」
「おお~!ありがたや~ありがたや~!」
「その代わりにね?」
「うん?何だ?」
「その代わり、旅人を襲わないって私と約束してくれない?」

 ビッグマッシュはしばらく考えていたが、まもなく大きく肯きました。

「うん、約束するよ。オレ、もう旅人を絶対に襲ったりしないから」
「わあ!やった~!ありがとう~!ビッグマッシュ~!」
「いやあ、そんなに喜ばれると、オレ、照れちゃうなあ」

(デレデレ……)

「それじゃ、ぼちぼち日が暮れそうなので私帰るね」
「うん、今日はエッチなことをしてすまなかったなあ。勘弁してくれよ」
「うん、もう忘れることにするわ。じゃあ、バイバイ~」

 ウチャギーナはいつもの明るさを取り戻し、ビッグマッシュに別れを告げました。

「あの……」
「なあに?」
「たまでいいから、オレとデートしてくれない?」
「いやだよ~。キノコはキノコらしくちゃんとキノコの女の子と付き合ってね~」

 ウチャギーナはそういった後、ふと思いました。

(キノコの女の子なんているのかしら??)

 ウチャギーナは家に帰ってからも、ビッグマッシュのことは一切口にしませんでした。
 ただその夜、おびただしいキノコが食卓に並んだことで、キノコ山に寄ったことがばれてしまいました。

「あれだけあの山に行っちゃいけないって言っておいたのにどうして寄ったんだい?」
「うん、ごめんね。ちょっと寄りたくなったの。でも、もう二度と行かないわ」

 ウチャギーナはその夜、ベッドに潜った後、なかなか眠れませんでした。
 身体の奥底からじんわりと熱いものが込み上げてくるのを感じました。

(ところで、私はこれでロストバージン?あれじゃあまりにも悲しいなあ。まあいっか?ハーフバージンってことにしとこう~。いつの日か、私の前に素敵な王子さまが現れて、あんな気持ちのいいことしてくれるのかなあ……。さあ、早く寝なくちゃ夜が明けちゃいそう。おやすみなさい……)















inserted by FC2 system