酸性とアルカリ性
ふだんきみのはなびらは酸性
でも息があらくなってくると
バルトリン腺から粘液性の蜜があふれだす
それはアルカリ性
きみが高まるにつれて
ふたつはゆっくりと中和していく
はじめは酸っぱかったはなびらは
しだいにマイルドな味に変わっていく
きみがオルガスムスをかんじる直前まで
蜜はとめどもなくあふれる
やがてきみが頂きに達するとき
精子をそとに押しださないように
蜜のあふれるスピードがよわまっていく
きみがえもいわれぬ快感にとびこみ
ぼくも放物線を描くとき
愛らしいはなびらは最もアルカリ性に満ち
きみが緩やかな坂をくだるにつれ
はなびらはゆっくりと酸性にもどっていく