第10話 捜査官の陥落


「簡単にイカせてたまるか!」

男は、まず乳房を弄んでいた手を離すと同時に、
秘部に突っ込んでいた手をも抜いてしまった。
「あっ!」

美佳は、いきなり顔を上げた。
髪が頬のあたりにかかり、目は潤んでいた。

「おい。イカせてほしいんだろ?」

美佳は、いやいやするように首を振る。
しかし、腰は妖しくくねらせたままだった。

「自分の名前を思い出したか?」
「・・・」

美佳は、黙ったまま、ふたたびうつむいた。

「そうか」

男は、美佳の潤んだ部分に指を押し込んだ。

「あうっ!」

男は、遠慮なく掻き回す。

「はぅぅ・・・いい・・・いい・・・」

美佳は髪を振り乱して、男の愛撫に答える。

「お願い・・・イカせて・・・イカせて・・・」

男は、また手を引っ込めて聞く。

「名前は?」
「あぅぅ・・・み、美佳・・・野村美佳・・・」
「なるほど・・・美人にふさわしい名前だな・・・」

男はそう言うと、また激しく蜜壷を陵辱した。
同時に、クリトリスも刺激している。

「あぁぁ・・・イク・・・イク!!!」

美佳が全身に力を入れた。
あごを上げて、顔を壁に押し付けるようにし、
両脚を突っ張って、腰を突き上げた。

「イク・・・ああああああああああああああ・・・」

全身がビクンビクンと痙攣を繰り返している。
口はだらしなく開き、あごをガクガクさせている。
普段は絶対に見せることのない美佳の姿だった。

「うぅぅぅぅ・・・」

しばらくして、がっくり頭を垂れ、動かなくなった。
男が指を抜くと、透明な愛液が太ももを伝う。

「おい、見たか? すごい気のやりようだったな」
「・・・」
「最後はすごい締め付けだったぜ」
「・・・」
「いい女は、あそこの具合もいいもんだな」
「・・・」
「どうだ? 最高のショーだったろう?」

男は、満足感に浸りきっていた。
しばらくは、時間が止まったように静かになった。



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