女子大生官能小説『背徳の微笑』


みさと作







第一話


 由紀子は大手化粧品会社の研究所に勤務する32歳の女性研究員。中学、高校と フィギアスケート選手として活躍していたこともあり、長身で切れ長の涼しげな瞳に、ぽってりとした厚い唇をもった容姿端麗な女性であった。

 一浪して京都大学の農芸化学科に進学したが、研究職を希望していたため修士課程に進んだ。卒業と同時に、バブル崩壊後の就職氷河期に突入したが、幸運にも精力的な就活が実を結び、現在の会社に入社することができた。

 美由紀は研究所でも花形のバイオグループに配属されて、皮膚の老化遺伝子の基礎研究に日々没頭していた。

 人の皮膚遺伝子にクラゲ遺伝子を組み込みことで、皮膚の老化を阻止する優れたバイオ化粧品を開発するのが狙いであった。

 そんな研究心旺盛な由紀子は、入社3年目に、同じ研究所に勤務する5歳年上の誠と知り合い、恋愛結婚をして幸せに暮らしているようにみえた。

 だが、それから5年の月日が流れた。美由紀は子供には恵まれず、仕事には恵まれていたものの、自宅と会社の往復でいつも夫と顔をつき合わせる毎日に、いつしか新婚時代の新鮮味が薄れていき、夫婦生活もそろそろ倦怠期を迎えていた。

 家庭にいては女性としての存在感が薄れ、主婦としての存在感ばかりが膨張していた。いつしか、美由紀は「家庭での自分の存在価値」に疑問を抱き、旺盛な性欲から誠への漠然とした性的不満を募らせていた。

 一方、誠はいわゆる、マザコンタイプでまじめな性格ではあるが、おもしろみに欠ける面があり、体育会系の美由紀にとってはいまいち男強さが感じられない草食系の男性であった。

 そんな折、春の人事異動で誠の北海道工場への転勤が決まった。キャリア志望の由紀子には現在の自分の仕事を捨ててまで、誠に付いていくことは到底できなかった。

 こうして、転勤をきっかけに由紀子と誠の別居生活が始まり、二人の人生は大きな転機に立たされた。

 しばらくして、由紀子は研究所の一大プロジェクトに抜擢されることになった。由紀子が長年積み重ねてきた人の皮膚の老化をつかさどるip-遺伝子に、クラゲ遺伝子を組み込むことに世界で初めて成功したからだ。

 この社運をかけたプロジェクトには業務提携先のバイオケミカル社も参加していた。
 ある日、由紀子はバイオケミカル社の新規バイオマテリアル開発部の主席研究員である憲一と知り合うことになった。

 「はじめまして、バイオケミカル社の藤森憲一です」

 「こちらこそ、資生堂の研究所の木村美由紀です」

 憲一ははじめてみる、美由紀のオーラのような知的な美しさに圧倒されてしまっていた。

 「確か、木村さんがあのクラゲ遺伝子の組み込みに成功された研究員の方ですよね。新聞でその記事を読ませていただきました」

 「はい、そうです」

 「わたしの兄も大学で同じ研究をしていましたが、資生堂に先を越されたといっていました」

 「あのクラゲ遺伝子の組み込みは私の大学院での研究テーマでした」

 「ある朝、寝床でひらめいたんです!」

 「へえ、美由紀さんはそんな時にアイディアがひらめくんですか?!」

 「ええ、そうなんです。ベッドの中とはお風呂タイムとかに」

 ふたりはしばらくアイディアが誕生したいきさつについて話し合っていた。美由紀は憲一のストレートな健康的なイメージに強く惹かれ、久々に何か自分の中で眠っていた性本能が目覚めるのを感じて高揚していた。

 「木村さん、これから、共同で研究をご一緒させていただきますので今後ともよろしくお願いします」

 憲一は深々と美由紀の前であいさつをした。美由紀もそんな憲一を一目見たときから体育会系出身者であることをなんとなく、話しぶりから感じ好感をもっていた。

 「はい、憲一さん、こちらこそよろしくお願いします」

 こうして、美由紀は憲一と仕事を通じて出会えたことに何か喜びを感じていた。



第二話


 しばらくして、美由紀は自分が妻であることをすっかり忘れて、北海道に転勤した夫には内緒で憲一と付き合うようになっていた。

 そんなある日、美由紀のマンションに夫の誠が夏休みを利用して久しぶりに帰宅していた。

 しかし、美由紀はなにかいつもの誠の物足りなさを感じながらも、主婦らしく振舞ってはいた。誠が北海道に帰る朝、美由紀はいつものように玄関で誠を見送った。

 「あなた」

 「はいはい」

 「あ、ちょっと」

 美由紀は誠のネクタイが少し曲がっているのに気がついた。

 「あなた、ネクタイが曲がっているわ」

 「あ、どうも・・」

 「はい、これで大丈夫!」

 「ありがとう」

 「じゃぁ、いってらっしゃい」

   美由紀はそう言って誠を送り出した。

 玄関を閉めて部屋の中に戻った美由紀はエプロン姿で朝食の後片付けをしてい た。

 美由紀はキッチンで食器を洗いながらひとり憲一のことを考えていた。

(憲一、今頃どうしているかなぁ)

 ベランダにでて溜まった洗濯物を干していた。色鮮やかなブラやパンティーが風に揺れながら眩しい光を反射していた。

 時折、マンションの下を通る近所の知人を見つけては美由紀は

 「おはようございます」

 と元気な声をかけていた。そこには主婦としての美由紀の美しい光景があった。

 洗濯かごを部屋の中にしまうと、美由紀はエプロンをたたんで椅子にかけた。そして、ドレッサーの前で自分の顔を見ながら先週の憲一とのハプニングバーでの出来事を密かに思い出していた。

 美由紀は出社のため玄関を開けて外に出た。そして、マンションの踊り場のエレベーターの前でエレベーターが来るのを待っていた。

 エレベーターが到着してドアが開くと、驚いたことに憲一が中に立っていた。

 「おはようございます」

 「えぇ、どうして?!」

 美由紀はびっくりした。

 「どうしてって?待ちきれなかった」

 「週一回じゃ、もたないよ」

 憲一はあっさりと不満げにそう言った。

 美由紀は困った顔をしながらも

 「ルール違反よ!」

 「君だって旦那にルール違反してるよ」

 「内のことは関係ないでしょ」

 「女って怖いよなぁ・・」

 そう言われながらも美由紀は家に来てくれた憲一のことをなんとなくうれしく思っていた。

 「さぁ、きみの部屋に行こうか」

 「いやよ」

 「どうして?ホテル行くより安上がりだよ」

 「それとも今日はここで別れて店で再開する?」

 美由紀は渋い顔をしながらしばらく困惑していた。

 「わかったわ」

 ふたりはマンションの住人のことを気にしながらも美由紀の部屋の中に入っていった。

 「自宅でなんて・・・」

 「ねえ、ドキドキする?」

 「なんか悪いことしてるみたい」

 美由紀はそう言いながらも憲一との密会を楽しんでいた。

 「悪いことって興奮するよね」

 「よしてよ」

 美由紀は抱えていたバックで憲一を叩いた。


   「しかし、旦那さんもひどいよな」

 「こんな綺麗な奥さんを放っておくなんて」

 「奥さんの操を試しているのかもな」

 「やっぱり浮気してんのかな」

 「真面目な人だからそんなことないわ」

 「見えないところでは男ってわからないよ」

 「暑いからその気がないだけよ」

 「ほー、だから僕らの関係がこんなに続いているんだ?」

   「もうしゃべりすぎ!」

 美由紀は憲一の責め言葉に戸惑いながらもなにか甘えたい気持ちでいっぱいだった。

 「じれったいのは主人だけでいいわ」



第三話


 そう言いながら美由紀は憲一にキスをした。憲一の舌先が美由紀の唇に触れて、ふたりの舌は絶妙に絡まり始めていた。

 ふたりの抱擁はしばらく続いた。美由紀は乳首がツーンと立ってくるのと同時に股間が熱くなるのを感じていた。

 「自分の家って興奮するの?」

 「黙って・・」

 ふとよろめいた時に、キッチンテーブルの椅子にかかっていたエプロンに憲一は気がついた。

 「そうだ・・・」

 憲一はエプロンを美由紀に差し出した。美由紀はあきれた顔をしながらもなにか心は弾んでいた。

 「変態ねぇ」

 憲一はニヤっと美由紀の顔を見て微笑んだ。

 裸エプロンになった美由紀は少し顔を赤らめながらも憲一の前でもじもじしながら立っていた。

(あーん、からだがうずいちゃう・・・・)

 中学、高校とフィギュアスケートで鍛えた長身でスタイル抜群の美由紀にエプロンはこの上なく似合っていた。

 「どうしてもじもじしてるの?」

 「なんか恥ずかしい・・・」

 美由紀はただでさえ短いエプロンをもじもじしながら下げていた。憲一はゆっくりとしゃがんで美由紀のからだを下から満足げに見上げていた。

 「くるっとまわったらもっと恥ずかしいんじゃないの」

 そう言われて美由紀は後ろ姿を憲一にみてもらった。

 むっちりと肉の乗ったお尻がやけに昼間の強い光に反射して眩しかった。大きな柔らかい乳房はプルプルと震えていた。

 「よく見せてごらん」

 憲一は腰を左右に触りながらもっとお尻を高く突き出すようにいった。

 美由紀はシンクに寄りかかりお尻を思いっきり突き出した。すでに、美由紀の肉付きのいいお尻はエプロンからはみ出してアナルと一緒に割れて熟れた股間が見え隠れしていた。

 憲一はそっとエプロンを捲ってみた。

 「ちょ、ちょっと・・・」

 美由紀は恥ずかしそうに言った。

 「捲っちゃいや」

 憲一は美由紀のお尻を撫でながら美由紀のはだけた肩に唇を寄せた。

 「あーん、あんあん・・・」

 憲一の唇は美由紀の首筋、背中から腰、お尻とゆっくり流れていった。その動きに合わせて美由紀のお尻は左右にいやらしく揺れた。

 お尻を両手で撫でながら憲一は美由紀のお尻を左右に大きくぱっくりと開いてみた。

「あぁっ」

「もう、触ってもらいたいでしょ」

 快感に喘ぎながら美由紀はお尻を揺らしてうなずいた。

「もう、わかってんでしょ」

「旦那の前でもこんな格好をするのかな?」

「し、しないわよ」

 憲一は美由紀の片足をゆっくりと持ち上げてシンクの上に乗せた。その瞬間、美由紀のピンク色の肉唇が完全に露わになり、美由紀は悲鳴を上げた。

「あーん、いやっ、だめっ・・」

 美由紀の秘裂は肉厚の肉唇がしっかりと閉じ合わさり、ヒクヒクと男を誘惑するかのようにうごめいていた。

 憲一はしゃがんで美由紀のやや濃いめの黒毛が覆った下腹部に顔を埋めると薄紅色の花弁に舌を這わせていった。

 「ああっ、いやぁ、だめっ・・・」

 憲一は美由紀の秘裂から香る女のフェロモンを凝縮したような匂いに鼻を鳴らしながら、肉唇を開いて、肉芽を剥き出しにしていた。

 同時に、キッチンには美由紀の隠微な声が響いていた。舐められるたびに固くなった美由紀のクリトリスがヒクヒクと痙攣していた。

 憲一は乳首を指先で転がしたり引っ掻いたりして美由紀を弄んでいた。

 「ああっ、いやぁ・・・気持ちいい」

 美由紀の口から甘い声がもれていた。

 「あっ、ああっ、だめっ、いやああ」

 憲一は片方の乳首を吸いながらもう片方の乳首をねちねちと摘まんでいた。そのたびに、美由紀はだだをこねる子供のように甲高い声を上げて鳴いた。

 「あーん、あんあん、気持ちいい・・もっともっと」

 美由紀は乳首を責められながらクリトリスがジーンと固くなってくるのを感じて、からだが後ろに仰け反っていた。

 「もうこれがほしいんじゃないの?」

 美由紀はシンクにもたれお尻を揉みしだかれながら責められていた。言葉責めされながらお尻を揉まれるたびに美由紀の濡れた秘裂が大きく開いた。

 もう美由紀の秘裂は固くなった肉棒を欲しがってヒクヒクと痙攣していた。憲一がクリトリスに触れるたびに美由紀から隠微な声がもれてきた。

 「あーん、あんあんあん・・・・」

 「自分で腰を振ってみる?」

 憲一に秘裂に指先を挿入されて美由紀は無意識に腰を左右に大きく揺すってい た。

 「あーん、気持ちいい・・」

 「あーん、ヒクヒクしちゃう」

 美由紀のお尻は憲一の指を咥えたまま激しくのの字を書いたように揺れていた。憲一は濡れた秘裂を手のひらでブルブルと揺すった。

 「あっ、ああっ、だめっ・・・いっちゃういっちゃう」

 美由紀の秘裂から勢いよく熱い潮が噴き出して来た。



第四話


 「あーん、イクイクイク・・・いっちゃう」

 「あぅあぅ・・・気持ちいい」

 「もう、我慢できない」

 「なんで気持ち良くなりたいの?」

 「おちんちんで気持ち良くなりたいのぉ」

 「あー、もう我慢できない。いいでしょ」

 美由紀は甘えた声でそういいながら憲一の手をとって自分の寝室に誘った。そこは以前夫の誠とベッドをともにしていた場所である。

 「こんなのいらないでしょ」

 美由紀は夢中で憲一のシャツを脱がせズボンのベルトをはずした。

 「いっぱいやらしい姿を見せたらおちんちん好きにしていいって言ったわよね」

 「でも、ここは窓際だよ。ほら子供たちが外で遊んでいるよ」

 「見えはしないわよ」

 美由紀は身体から込み上げてくる欲望からとても大胆になっていた。

 「ちょっとぐらい見えたほうが興奮するでしょ」

 美由紀はパンツの上から憲一の固くなった肉棒をしゃぶり始めていた。ときどき満面の微笑みを浮かべ肉玉も丁寧によだれをたらしながら舐めていた。

 「主人とは大違いだわ」

 パンツを下げ、大きくそそり立った憲一の肉棒を得意げに見つめながら美由紀はそういった。

 美由紀は肉棒の裏筋から亀頭にかけて丁寧に舐め上げていた。そのたびに、憲一から快感の溜息が洩れて来た。

 美由紀は肉玉を思いきり口の中に頬張って楽しんでいた。部屋中には唾液にまみれた卑猥な音が充満して今にも隣室に聞こえんばかりであった。

 美由紀は肉棒を思いのまましゃぶりつくした。

 「相変わらず大きいわ」

 「大きいの大好き!」

 美由紀は肉棒を頬張りながら自分のエプロンを脱いで全裸になっていた。  

 「ほら、ここ、ここよ」

 「もうこんなにぐちょぐちょなのぉ」

 そういうと、美由紀はテーブルに手をついてよつんばいで憲一にお尻を突き出して、腰を揺すって憲一を誘った。

 憲一は大きくそそり立った肉棒を美由紀のお尻にそーっと触れながら

 「どう、自分でいれてみたら」

 美由紀は憲一をテーブルに仰向けに寝かせM字開脚して思い切り跨った。

 「ほんとに変態なんだから」

 美由紀が肉棒を秘裂にあてがうと、肉棒はすーっと美由紀の中に深く飲み込まれていった。

 「あーん、気持ちいい」

 美由紀は思わず腰を上下に振っていた。そのたびにふくよかな胸が揺れて、憲一からは美由紀のアナルがヒクヒクと震えているのが見えた。

 「あなたのおちんちん全部入っちゃってる」

 くちゅくちゅといやらしい音が昼間のマンションの隣室に洩れていた。

 「あーん、あんあんあんあんあん・・・・・・」

 美由紀は両手を後ろについて寝そべった形で憲一の肉棒を咥えて自分からピストン運動していた。

 「あーん、気持ちいいところにあたってる」

 「あーん、いきそう・・・」

 「あっ、ああっ、だめっ・・・いっちゃういっちゃう」



つづく









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