前編

 田処歯科クリニックは、M県S市郊外の、住宅地の外れにある川沿いに、ぽつんと寂しく存在している。
 築40年で外見は古くさく、看板は色褪せ、壁には亀裂が走り、繁盛しているようには見えない。
 しかし田舎であるため近隣に歯科医は少なく、収入は決して悪くはなかった。
 暇でもなく忙しくもなく、従って診療は気楽である。

 医院長は、田処恭平。52歳。
 チビでデブでハゲの、絵に描いたような中年の醜男である。
 とは言ってもれっきとしたこの道20年の歯科医であり、白衣はなかなか様になっており、近所の住民からは「先生」と呼ばれている。

 痛みを伴う治療には必ず麻酔を使い、患者からの信望も厚い。しかし恭平は、真面目な歯科医ではなかった。

 麻酔は局部麻酔が大半だが、抜歯などには静脈麻酔を用いることもある。いわゆる全身麻酔である。
 薬の量を変えれば、意識がもうろうとする程度から、全く昏睡状態にすることも可能だった。

 患者が若い女性で、見た目が平均以上の場合に限って、恭平は言葉巧みに静脈麻酔を勧める。

 恭平は歯科助手を二人雇っているが、患者が全身麻酔の治療をするときは決まって早めに帰らせた。
 全身麻酔を用いる診療が完全予約制で、その日の最後の患者だから、というのが表向きの理由だが、実は恭平は全身麻酔の患者が無抵抗なのをいいことに性的な悪戯をしているのだ。

 恭平は、患者からは治療費をいただけて、性的な欲求まで解消できる、ということで現在の状況に満足していた。
 しかも、こちらから獲物を物色する必要もない。座っていれば、あちらから電話なりメールなりで連絡してくるのである。


 さて、午後の診療もそろそろ終わりだ。予約帳を確認すると、18時半から静脈麻酔の患者の名前が記されている。

 歯科助手も早めに帰らせた。あとは、患者がやってくるのを待つばかり。

 どれどれ、と恭平は患者の名前を確認した。



 名前はサマンサ・モーガン。イギリス人の留学生である。

「あの白人女か……」

 恭平は、気の強そうなサマンサのそばかすの散った顔を思い出してニンマリと笑った。身長は170センチほどだが、肩幅が広く、適度に筋肉がついた体つきである。胸も尻もデカかった。

 白人女性とのセックスを経験したことのない恭平は、サマンサに全身麻酔を用いての治療を強く勧めた。もちろんサマンサの虫歯は全身麻酔など必要のないものではあったが、恭平を信頼しきっている彼女は肩をすくめて承諾した。

 指定の時間ちょうどに、サマンサはやってきた。
「センセー、コンバンハー」

 すでに他の診療も終わっており、医院の中には恭平とサマンサだけである。恭平はサマンサを診察台に寝かせ、建物の入口に鍵を掛けた。

 サマンサは、微少を浮かべてはあるものの、緊張した面持ちである。

 簡単に説明を済ませて、静脈麻酔を掛けた。サマンサは1分もしないうちにスヤスヤと寝息を立て始めた。
 開口器をはめ込み、歯の治療に取りかかった。治療をしながらも時々、サマンサの盛り上がった見事なバストを鷲づかみにする。恭平にしてみれば挨拶みたいなものだった。
 当然ながらサマンサは無反応。

 手早く治療を終えると、奥の部屋に準備していた、三脚に据えられたビデオカメラを診察台の近くに持ってきて設置した。録画状態にして時間を確認する。
 そんなに時間をかけることはできない。麻酔の効き目は、小一時間ほどだ。歯の治療ですでに10分はロスしており、後片付けなどを考慮すると残された時間は30分ほどか。



後編

 恭平はまずは白人女の巨乳を拝んでやろうとサマンサの上着に手を掛けた。めくり上げると、スポーツブラに包まれた真っ白な乳房が現れた。まるで小山のような質感である。

 ブラの中に手を突っ込み、乳肉を掴んで引っ張り出す。
 両手で掴み、プルルンと揺らした。白い乳房はプリンのように揺れまくって恭平の手のひらに吸い付いてきた。

「小癪なオッパイめ!」
 なんだか的外れなことを呟きながら、ぐいぐいと力を入れて捏ね回す。
 そのうち乳首がプクンと盛り上がってきた。

 恭平は知らず知らずのうちに「ハア、ハア」と鼻息を荒くさせていた。 

 ペニスを取り出し、右手でしごく。赤黒い陰茎は完全に勃起し、先端からは透明なカウパー液が滲んでいた。

 この巨大な乳房にポコ○ンを挟みたい、という欲求がわき上がってきた。

 恭平はサマンサに馬乗りになり、乳房を両手で掴んで、深い谷間にペニスを挿入した。
 腰を動かすと、強烈な快感が全身を駆け巡った。

 このまま果ててしまいたい気持ちもあったが、それはあまりにもったいない。

「そろそろハメるか……」

 恭平はサマンサの足下に移動した。ジーパンを脱がせ、丸太のような太ももをがさつになで回す。

 ショーツを脱がせると、黄金色の茂みが目に飛び込んできた。
 指で触れていると、うっすらと濡れてきた。麻酔を掛けているとはいえ、膣は性的な刺激を受けると防御反応で濡れるのだ。

 サマンサを大股に開かせ、秘肉を指で左右に広げた。濡れた、茶褐色の肉の層が露わとなった。

 ペニスをあてがい、グイと腰を進める。
 ずるり、と亀頭が埋没した。ヌレヌレの生温かな感触がペニスを満たす。

 そのままゆっくりと腰を前にやった。やがて恭平のペニスは、根本までしっかりと埋まってしまった。
 欲望のままに腰の律動を開始する。

 僅か3分ほどで、

 ドッピュュッツ

 と恭平はサマンサの膣の奥へと射精した。
 何度か擦りつけ、すっかりと精液を放出してしまうと、恭平はようやくペニスをサマンサの膣から引き抜いた。
 すると赤色の混じった体液が漏れてきた。

「おやおや。体は大きいのに初めてだったのかね。そりゃ目出度いね」


 恭平はサマンサの膣の入口に付着している精液をガーゼで適当に拭いた。大部分は膣の中に残ったままである。
 処女だったサマンサはたぶんオリモノ程度にしか思わないだろう。
 妊娠しても恭平の知ったことではない。


 およそ10分後、サマンサは目を覚ました。

「外は暗いから、気をつけて帰るんだよ」恭平は優しげな声を掛けた。

「……ワカリマシタ。センセー、アリガト」サマンサは、ぼうっとした顔つきで頷いた。まだ麻酔が残っているらしい。

 サマンサにたっぷりと膣内射精をした恭平は、憑き物が落ちたような晴れ晴れとした顔つきで彼女を見送ったのだった。



























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