官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第33話

 みどりが、久美に慰められる? みどりは久美に……? 慰める? あの子はダメ?  そして久美の頬笑み。
 バラバラになっているパズルの欠片を組み立てなければならない。
 しかし、ここ玄関先ではじっくりと考えることはできない。そのうえ、久美と淫行を  久美にむしり取られたブリーフとチノパンをその場で穿きリビングへ向かった。

 ソファに腰掛け、煙草に火をともし、断片的な情報を整理しはじめる。
 慰められにきた、悩み事の相談? みどりの旦那が浮気しているとか? それで、久 美がみどりを慰める?
 いや、『驚いた?』と久美は言っていた。
 そう聞いてくることは、精神的に慰めるという意味ではない。きっと、肉体的に慰め るということだろう。
 そうでなければ、普通は驚かない。
 それに、久美の言葉のニュアンスにも淫靡なものが含まれていた。
 だろう、ではなく、違いない。
 そう確信すると、思わず久美のボリュームある熟れた肉体とまだ見ぬみどりのピチピ チでスリムな若い肉体が絡み合っている情景が脳裏に浮かんできた。
 二人の人妻が全裸で互いの性器を舐めあっている。
 久美のうちで発見し、久美に使ったバイブで喘いでいる人妻たち。
 肉棒がムクムクと起き上がり、はち切れそうなほどに膨らんだ。
   元気がいい。
 それもそのはず、今日も、昨日のように三度は精子を放とうと意気込み、昨夜、ファ ミレス帰りに薬局で買ったマムシドリンクを三本も飲んでいたからだ。
 三本の瓶が空になったあと、鼻血がでるのではないかと思うほど、身体中が熱くなっ た。
 しかし、一度しかできなかった……ベースボールでホームランを打てる絶好球がきた のに、バッドの芯にあてることができず、ヒットで終ってしまった時のようだ。
 悦びも半減、いや、三分の一である。
 不完全な肉棒、燻る情欲を完全燃焼させるためには……。
 みどりとのスリルあるいやらしいひと時が浮かんでくる。欲求不満の肉体をオンナに よって慰めてもらっているみどり。俺の肉棒を足の先で悪戯してきた若妻。拒否しなが らも、粘液に満たされていたおま○こ。
 隣にはそんな快楽に飢えた若妻がいる。
 昨日の夜も思ったが、みどりは何か手伝えることがあったら遠慮なく言ってくれと言 っていた。
 手伝ってもらう、常識で考えれば炊事洗濯などのことだろう。しかし、それが、性欲 処理でもいいではないか。
 自分から誘惑してくるようなオンナだ。きっと上手くいくにきまっている。
 決めた、今からみどりの家に行ってみよう。
 そう決断したら、行動は早い、シャワーで久美との情事の痕跡を洗い流し、今日、久 美に使おうと思い用意しておいた一年以上押入れの奥に眠っていたブルーのスケルトン ローター(以前、妻に使ったことがあるものとは間違ってもいえないが)を無造作にポ ケットに突っ込んで、家を飛び出した。

 ドアの前にたった。
 若い果実がこのドアの向こうにいると思うと気持ちが昂ってくる。肉棒も痛いくらい に膨らんでいる。亀頭の割れ目から滲み出る先走りの汁で穿き替えたばかりのボクサー タイプのブリーフが濡れてしまったのがわかるほどだ。
 このままでは、みどりが目の前に現れたら、相手の気持ちを考えることなくただ己の 欲望を満たすだけの獣のように襲ってしまいそうだ。
 それではダメだ。
 いくら快楽に飢えている若妻のおま○こを昨日、弄ったといっても、セックスまでし たわけではない。まだ、タダの隣人という関係だ。
 それに酔うと淫乱になるオンナも過去にいた。もしかすると、みどりも酔うといやら しくなる体質があるのかもしれない。そうであれば、インターホーンの受話器越しにあ からさまに欲情している声色を察したら、警戒して、ドアを開いてくれないとう可能性 もある。久美とみどりがレズビアンだったということを知り、興奮した勢いで家を飛び たしてきたが、やはり、念のため、慎重になった方がいい。
 最初が最も肝心だ。
 腹の奥まで息を吸いこみ、吐き出してみた。だが、高鳴る鼓動は止まらない。もう一 度深呼吸したが、心臓は激しく脈打ったままだ。
 昂る気持ちはどうにもならないようだ。




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