官能小説『隣人 改』
しょうた&リレー小説参加者の皆様

※第1話~第2話はしょうたさんの直筆により、
第3話以降はリレー小説の皆様の合作によります
編集はしょうたさんです



第35話

(どっ、どういうことだ。一体、彼女は何を言っているんだ。もしかすると、やっぱり アルコールで覚えていないのか?)
 みどりは昨日のことを思い出して、頬をピンク色に染めると予測していた。しかし、 彼女の表情は普通だ。嘘をついているような雰囲気はない。
 混乱する頭の中、口を開いた。
「何で惚けるのかな? 驚いたよ、てっきり、清楚な奥様だと思ってからね……まさか 、この綺麗な脚で僕のチンポを擦ってくるなんて……君も久美さんのように僕に抱かれ たいんだろっ」
 みどりのむき出しの白く細い太股に手を這わせた。
「ちょっ、ちょっと! やめてください!」
 みどりは真剣な瞳を浮かべ俺の手を払いのけた。
「どうしたの? 旦那にかまってもらえなくて、たまっているんだろっ、僕のチンポを 君のおま○こに入れて欲しかったんだろっ、ねえ、みどりさん」
 みどりの華奢な手首を掴んで、チノパン越しの膨らみに擦りつけた。
「いったい、何を言っているんですか! 私、久美さんとは違います! それに、変な 言いがかりはつけないでください!」
 みどりが力強く手を振り解いた。
 言いがかり? 夢だったのか? また頭の中が混乱してきたが、いくら酔ってたとは いえ記憶は鮮明に残っている。つま先で擦られた肉棒、指で触れたみどりの柔らかい陰 毛、膣の生々しい感触をはっきりと覚えている。
 しかも、さっき、久美も俺とみどりの様子がおかしかったと言っていた。
 やはり、夢の中の出来事ではない。
「本当に、覚えていないの?」
 相手が興奮している時に、同じ態度をとるのは得策ではない、あえて、優しく囁いた 。
「覚えてません!」
 みどりは毅然とした態度できっぱりと言いいきった。
 記憶が途切れる、飲みすぎた翌朝にはありえることだ。
 だからといって、ここで引き下がるつもりはない。
 このままでは肉棒は鎮まらない。
 それに、みどりの肉体は疼いているはずだ。だから、酔っているとはいえ、あのよう な行為に及んだのである。
「しかし、残念だな……昨日のことを忘れているなんて、せっかく、君を満足させてあ げようと思ってこんなものまで用意してきたのに」
 ポケットの中からローターを取り出した。みどりは俺の手に握られたものを見て、頬 を赤く染めた。ローターがどういうものなのか、みどりは知っているようだ。
「へ、変なもの見せないで……帰って、帰ってください」
 みどりは声を震わせて真っ赤に染めた顔を背けた。
 その様子からこの親指ほどの物体によってどういう刺激が得られるのか充分に体感し ていることがわかる。
 これをクリトリスにあてたときのみどりの反応を思うといやらしい笑みがこぼれる。  ローターのスイッチをスライドさせた。中にあるモーターが激しく回転し、ヴーンと 乾いた音を響かせ、持つ指に震動を与える。

「変な物だって? まさか、この味を知らないとは言わせないよ、欲求不満なみどりさ ん……」
「いやぁっ」
 廊下を後ずさりしていくみどりに一歩一歩近づいた。みどりの背中がリビングダイニ ングルームへ通ずるドアにぶつかった。扉を開けない限り、後ろに逃げ場はない。
「奥さんの欲求不満を解消してあげるから……素直になろうよ」
 震動を赤く染まったみどりの耳たぶへ当てた。
「やっ、やめてください」
 みどりは顔を歪め、両手を使って俺の胸を力強く押してきた。突き飛ばされ、よろめ いて、尻もちをついた。その隙に、みどりがドアを開き部屋の中にはいっていく。起き 上がって、みどりの後を追い、LDKにはいると、若妻は電話の受話機を持ちながら俺 を見据えた。
「お、お願いだから、変なことはよして、いつもの吉川さんに戻って、ねっ、お願いだ から直にここから出ていって」
「本気で言っているのかい? 実は、こういうのが好きなんじゃないのかな? 無理や りセックスされるのが」
「ばっ、馬鹿なこといわないで! 警察に電話します!」
 みどりは顔を強張らせて、指をプッシュボタンに当てた。




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